投稿日 2000年2月3日(木)22時24分 投稿者 笹本祐一
2月3日 東京から最終目的地内之浦に向けて移動を開始する。
プレスリリースで発表されている主な報道関係者向けのイベントは以下のとおり。
1月18日 衛星最終整備の公開
1月25日 衛星のロケットへの搭載
2月3日 ロケットを整備塔より出してのランチャ角度セット
2月5日 電波テスト
2月8日 午前10時30分 打上げ
で、この電波テストというのが、内之浦における実質的な打上げリハーサルであり、実際に組み立て整備塔から旋回ランチャーにセットされたロケットを引き出し、すべての発射手順を本番同様に行う。
宇宙科学研究所は、半世紀近いロケット打上げの歴史を持っている。この間、全ての技術は自主開発され、そのためのノウハウが積み重ねられて来た。
ロケットの打上げ手順ひとつ取っても、NASDAのものとは違う。打上げリハーサルがなぜ電波テストと呼ばれるようになったのか、おそらく当初の無誘導重力ターンが無線誘導式の軌道投入を目指しはじめたあたりで名付けられた手順ではないかと推測される。
打上げ前記者会見も、この電波テストのプレスツアー後に行われる。
1997年2月に行なわれたMVロケット1号機のプレスツアーのコンダクターは、なんと的川教授によって行われた。アットホームな裏山の宇宙開発の状況にショックを受けたのはその時である。どこがどうアットホームでどこが裏山の宇宙開発なのか、それはおいおいこの取材レポートで明らかにされるであろう。
というわけで、最低限の取材を行うためにはこの電波テストに間に合うように内之浦入りしている必要がある。明日四日に北九州在住の友人から取材車を借り出し、明後日の早朝には鹿児島県内之浦に向けて走り出さなければならない。スケジュールは余裕たっぷりというわけにはいかないのである。
んで、今日はどこにいるかって?鳥取です。
なお、今回で三回目の打ち上げとなるMVロケット、及びそのペイロードであるアストロEに関しては、他の会員のフォローを期待しつつ、本日のところはおやすみなさい。
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