宇宙作家クラブ
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No.184 :ディスカヴァリー離昇!
投稿日 2000年10月12日(木)08時19分 投稿者 江藤 巌

 現地時間11日午後7時17分(日本時間12日午前8時17分)、
スペースシャトル・ディスカヴァリーはケネディ宇宙センターより、
通算100回目の打ち上げに成功した。

No.183 :10月11日のウォークアウト ●添付画像ファイル
投稿日 2000年10月12日(木)05時57分 投稿者 笹本祐一

 そういうわけでアトラスとの同時打ち上げはありえなくなってしまったSTS92ですが、本日一一日午後三時二〇分、再びシャトルに向かうバスへ乗り込むウォークアウトの写真です。
 ニュースで見るとよく解りませんが、周りには黒い制服のKSC/CCASポリス(ケネディ宇宙センター及びケープカナベラルエアステーションの警察)のSWATがMP5マシンピストルを持って警護しており、上空には監視のためのヘリコプターが滞空してローターの音が降ってくるという、かなり騒音の大きな環境で行われます。
 ちなみに、バックの建物はアポロ時代から使われている由緒正しいオペレーションズ・アンドチェックアウトビルディング、O&Cです。
 宇宙飛行士の控え室は三階にあるそうな。


No.182 :Tマイナス3時間でホールド中
投稿日 2000年10月12日(木)02時22分 投稿者 江藤 巌

 STS-92のカウントダウンは、たったいまTマイナス3時間で予定通りの2時間のホールドに入った。
推進剤充填作業は完了している。

 すでに過去ログに入ってしまっているので、Tマイナス3時間のホールドから打ち上げまでのカウントダウン予定表を再度掲載しておこう。

Enter planned 2-hour built-in hold at T-3 hours

*Perform inertial measurement unit preflight calibration
*Align Merritt Island Launch Area (MILA) tracking antennas
*Perform open loop test with Eastern Range

Resume countdown at T-3 hours

*Crew departs Operations and Checkout Building for the pad
*Complete close-out preparations in the white room
*Check cockpit switch configurations
*Flight crew begins entry into the orbiter
*Astronauts perform air-to-ground voice checks with Launch and Mission Control


*Close Discovery's crew hatch
*Begin Eastern Range final network open loop command checks
*Perform hatch seal and cabin leak checks
*Complete white room close-out
*Close-out crew moves to fallback area
*Primary ascent guidance data is transferred to the backup flight system

Enter planned 10-minute hold at T-20 minutes

*NASA Test Director conducts final launch team briefings
*Complete inertial measurement unit preflight alignments

Resume countdown at T-20 minutes

*Transition the orbiter's onboard computers to launch configuration
*Start fuel cell thermal conditioning
*Close orbiter cabin vent valves
*Transition backup flight system to launch configuration

Enter estimated 45-minute hold at T-9 minutes

*Launch Director, Mission Management Team and NASA Test Director conduct final polls for go/no go to launch

Resume countdown at T-9 minutes

*Start automatic ground launch sequencer (T-9:00 minutes)
*Retract orbiter crew access arm (T-7:30)
*Start mission recorders (T-6:15)
*Start Auxiliary Power Units (T-5:00)
*Arm SRB and ET range safety safe and arm devices (T-5:00)
*Start liquid oxygen drainback (T-4:55)
*Start orbiter aerosurface profile test (T-3:55)
*Start main engine gimbal profile test (T-3:30)
*Pressurize liquid oxygen tank (T-2:55)
*Begin retraction of the gaseous oxygen vent arm (T-2:55)
*Fuel cells to internal reactants (T-2:35)
*Pressurize liquid hydrogen tank (T-1:57)
*Deactivate SRB joint heaters (T-1:00)
*Orbiter transfers from ground to internal power (T-0:50 seconds)
*Ground Launch Sequencer go for auto sequence start (T-0:31 seconds)
*SRB gimbal profile (T-0:21 seconds)
*Ignition of three Space Shuttle main engines (T-6.6 seconds)
*SRB ignition and liftoff (T-0)

No.181 :カウントダウン進行中
投稿日 2000年10月12日(木)01時17分 投稿者 江藤 巌

 現在STS-92のカウントダウンはTマイナス約4時間で、タンクへの液体酸素と液体水素充填中である。充填作業はTマイナス3時間までには終了し、ホールドに入ることになっている。
Tマイナス3時間でカウントダウンが再開した後は、ホールドはTマイナス20分になる。前日の打ち上げはTマイナス20分でストップされた。
 打ち上げは現地時間11日午後7時17分、日本時間12日午前8時17分の予定で、打ち上げウィンドウは5分間しかない。

 

No.180 :五度目の打ち上げの試みに
投稿日 2000年10月11日(水)23時00分 投稿者 江藤 巌

 現在STS-92のカウントダウンは、Tマイナス6時間で予定通りの2時間のホールドに入っている。
若田光一ら宇宙飛行士達は現地時間午前6時40分(日本時間午後7時40分)過ぎには起床して、出発の準備中である。
昨日の打ち上げ中止の原因となったピンはすでに取り除かれており、現地時間午前10時22分(日本時間午後11時22分)頃から推進剤のタンクへの充填作業が開始される予定である。
 ケネディ宇宙センターの天候は比較的良好だが、打ち上げが行われる可能性は依然として60%となっている。

No.179 :HETE-2打ち上げ成功他
投稿日 2000年10月11日(水)17時38分 投稿者 江藤 巌

 10月9日NASAは南太平洋のクウェジェライン環礁からトライスター改造機”スターゲイザー”を飛ばして、ペガサス空中発射機でガンマ線観測衛星HETE-2(High-Energy Transient Explorer 2)を打ち上げるのに成功した。HETEはアメリカ・フランス・イタリア・日本の4カ国の大学や研究機関が参加する国際協力計画で、日本からは理化学研究所(RIKEN)が参加している。
HETE-2のHP
理化学研究所の発表
オービタル・サイエンシズ社の発表
打ち上げの詳細

 NASAのカッシーニ土星探査機が、土星に向かう途中に木星をフライバイし、その画像を送信して来た。カッシーニ・ホイヘンスはNASAジェット推進研究所(JPL)ヨーロッパ宇宙機関(ESA)イタリア宇宙局(ASI)の国際共同計画である。カッシーニは1997年10月15日に打ち上げられて、2004年7月1日に土星に到着、ESAが製作したホイヘンス・プローブを土星の衛星ティタンの大気中に降下させることになっている。
NASAの発表
カッシーニの撮影した木星の画像
カッシーニ・ホイヘンス計画のHP
カッシーニの現在位置

 10月12日に予定されていたアトラス2Aのケイプ・カナヴェラルからの打ち上げは、電気系統の問題で無期限に延期された。これでシャトルとアトラスの打ち上げが重なる恐れは無くなった。
FLORIDA TODAYの記事

No.178 :明日の打ち上げにも天候の懸念
投稿日 2000年10月11日(水)17時00分 投稿者 江藤 巌

 11日夜(日本時間12日朝)の打ち上げの障害はやはり天候である。ケネディ宇宙センター(KSC)の天候は回復しつつあり、11日夜には打ち上げに適した気象条件の可能性は60%まで上がる。
 問題は大西洋の反対側の天候で、打上げ時の異常のためオービターが緊急着陸するTAL(TransAtlantic landing abort)場合に備えて指定されている三個所の飛行場が、いずれもこれから天候が悪化して着陸に不適となる可能性が大きいことである。
TALの緊急着陸飛行場に指定されているのは、スペインのモロン、アフリカのガンビアのバンジュル、モロッコのベン・グエリルの三個所である。 

 なお下の書込みには著作権上の問題が有り得たので削除した。

No.176 :記者会見詳報
投稿日 2000年10月11日(水)11時39分 投稿者 笹本祐一

 現地時間で午後八時一五分から、打ち上げ延期記者会見が行われた。
 報道官によると、シャトルの固体ブースターと外装タンクとをつないでいる接合部分に、PSTの可動部分から落ちた手すり、またはキャットウォークを固定しているピンが引っ掛っているのが射ち上げ三時間前になって双眼鏡によって発見された。
 スプリンクラーを動かしたり、出来るかぎりのこと全てを試してなんとかこれを吹き飛ばそうとしてみたのだが、果たせず、打上げ時にこれが落下した場合、シャトルのノズル、あるいは尾部に損傷を与える恐れがあるためにこのピンの回収を決定した。
 このピンの回収にはPSTをもとの位置に戻す必要があるため、打ち上げの二四時間延期が決定された。
 この部分は朝六時の検査でも確認されたはずの場所だが、こちらの時間で朝六時はまだ真っ暗で、照明の条件もよくなかったため、発見が遅れた模様。
 このピンは、T字型で長さ四センチほどのものに五〇センチほどのワイヤーが繋がっているもの。PSTのどの部分の何を固定しているものが落ちたのか、現在調査中である。
 なお、NASAによると、打ち上げは火曜日でも水曜日でも木曜日でも、もちろん土日でも可能で、一〇月の二六日までは打ち上げに対応できるとのこと。
 もし水曜日まで射ち上げが延びた場合、アトラスとシャトルの二本立てが出来るということだが、さて?

No.175 :シャトル打ち上げまたもや延期
投稿日 2000年10月11日(水)08時05分 投稿者 江藤 巌

 スペースシャトルの100回目の打ち上げとなるSTS-92は、秒読みがTマイナス20分の段階で再度延期が決まった。
これは発射台のET支持構造のあたりに異物(ピン)が発見され、発射の際にこれが機体に損傷を与える恐れがあるため。打ち上げ時刻までにこの異物を取り除くことは不可能である。
打ち上げはとりあえず明日の午後7時17分(日本時間12日午前8時17分)に延期された。

No.174 :STS92、ウォークダウン ●添付画像ファイル
投稿日 2000年10月11日(水)06時31分 投稿者 笹本祐一

 発射予定時間の四時間前にあたる午後三時四〇分、ディスカバリーのクルーは予定通りケープカナベラル空軍基地内の宇宙飛行士棟からエアストリームのバスに乗ってシャトル乗組みに向かいました。


No.173 :打ち上げ日本時間
投稿日 2000年10月10日(火)02時50分 投稿者 江藤 巌

 下に書いた打ち上げ予定時刻の日本時間換算が間違っていた。正しくは、
最初の打ち上げのチャンスは10日東部夏時間午後7時39分36秒(日本時間は午前8時39分36秒)。
2回目のチャンスは午後7時42分42秒(午前8時42分42秒)。
実際にはこの時刻の前後に数分間のウィンドウがある。

No.172 :ISS・シャトルの観測が好期に
投稿日 2000年10月10日(火)02時26分 投稿者 野尻抱介

 シャトル打ち上げに前後して、ほぼ全国的にISS(国際宇宙ステーション)が宵の空で肉眼観測できる見込みです。
 見え方は条件によって異なりますが、通常1〜2等の明るさで見えます。打ち上げ後はシャトルもISSの近くを飛んでいますので、ランデヴーの様子が見られるかもしれません。
 ISSもシャトルも、肉眼や双眼鏡では光の点にしか見えません。しかしシャトルがドッキングしたり、新しいモジュールが接合されるたびに明るさは変わります。

 詳しい観測情報はNASDAの国際宇宙ステーションとスペースシャトルの目視予想情報、三島和久氏の国際宇宙ステーション(ISS)の予報で得られます。

No.171 :打ち上げ延期の理由
投稿日 2000年10月9日(月)23時18分 投稿者 江藤 巌

 打ち上げ延期決定の理由は、風速が推進剤充填時の既定値を上回っているため。
規定では推進剤注入は風速が45ノット、秒速換算で21.7m/s以下で行うと規定されている。
しかし現地時間午前2時の推進剤注入予定時刻には風速は規定以上で、午後8時まで待っても風速が45ノット(23.2m/s)であったため、打ち上げの再度の延期を決定したものである。
 打ち上げが10月10日に延期された場合、国際宇宙ステーション(ISS)の軌道との関係上、二つの打ち上げウィンドウが存在する。
最初は10日の東部夏時間午後7時39分36秒(午前10時39分36秒)で、この時刻に打ち上げられるとISSとは飛行3日目にランデヴーすることになる。
10日の2回目のチャンスは午後7時42分42秒(午前10時42分42秒)で、この場合はISSとのランデヴーは飛行4日目になる。
10日の天候もいまのところ思わしくない。

No.170 :STS92、またまた射ち上げ延期
投稿日 2000年10月9日(月)22時34分 投稿者 笹本祐一

 またまた射ち上げ延期が決定した。
 一〇月九日午前八時からのGO/NOGO会議で、強風により二四時間の打ち上げ延期が決定した。明日の打ち上げは午後七時三九分予定。

No.169 :カウントダウン進行中
投稿日 2000年10月9日(月)21時04分 投稿者 江藤 巌

 現在スペースシャトルSTS-92は、打ち上げに向けたカウントダウンが進行中である。現在はTマイナス8時間ほどで、順調に進めば日本時間午後11時過ぎにカウントダウンはTマイナス6時間で2時間のホールド(休止)に入る。
 ケネディ宇宙センター(KSC)のあるフロリダ州中部は前線の雲に覆われ、風も強く、今日の打ち上げが予定通り行われるかどうか予断を許さない。