宇宙作家クラブ
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No.2032 :打ち上げ失敗
投稿日 2017年1月15日(日)09時29分 投稿者 柴田孔明

速報です。SS-520 4号機は2段目の点火を行わなかったとのとこです。

以下、JAXA発表文より

「ロケットの第1 段の飛行は正常に行われましたが、飛行中に機体からのテレメータが受信できなくなったため、第2 段モータの点火を中止しました。なお、ロケットの追跡は正常に行われ、ロケットは内之浦南東海上の予定落下区域に落下したことを確認しました。」

No.2031 :SS-520 4号機打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2017年1月15日(日)08時31分 投稿者 柴田孔明

打ち上げ直後。ドームの向こう側から打ち上げられています。


No.2030 :打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2017年1月15日(日)08時26分 投稿者 柴田孔明

SS-520 4号機は2017年1月15日(日)午前8:33(JST)に打ち上げられました。


No.2029 :新しい打ち上げ日時
投稿日 2017年1月13日(金)14時43分 投稿者 柴田孔明

延期していたSS-520 4号機の新たな打ち上げ予定日時は、2017年1月15日午前8時33分〜8時50分(JST)と連絡がありました。打ち上げ時刻は8時33分を予定とのことです。

No.2028 :14日は打ち上げ無し
投稿日 2017年1月12日(木)14時28分 投稿者 柴田孔明

JAXAからSS-520 4号機について2017年1月14日は打ち上げを実施しない予定と連絡がありました。
新たな打ち上げ日時については、連絡があり次第お伝えします。

No.2027 :延期についての発表
投稿日 2017年1月11日(水)16時20分 投稿者 柴田孔明

JAXAから発表があり、SS-520 4号機の打ち上げは1月14日(土)以降に延期とのことです。

No.2026 :打ち上げ延期
投稿日 2017年1月11日(水)09時03分 投稿者 柴田孔明

SS-520 4号機の打ち上げは、条件を満たさないため延期となりました。
風により格段の海上落下地点が事前通告した範囲を逸脱する可能性があるためです。

No.2025 :SS-520 4号機の打ち上げ日時 ●添付画像ファイル
投稿日 2017年1月10日(火)08時18分 投稿者 柴田孔明

SS-520 4号機の打ち上げは2017年1月11日午前8時48分(JST)に行うことになりました。
写真は2段目、3段目と頭胴部。


No.2024 :SS-520 4号機実験 打ち上げ前記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2017年1月9日(月)13時09分 投稿者 松浦晋也

2017/01/09午後1時 内之浦宇宙空間観測所
SS-520 4号機実験 打ち上げ前記者会見


羽生宏人准教授による説明

小さいロケットですがロケットなので組み立てもそう簡単にできるものではなく、イプシロンの打ち上げ直後から準備を開始して、自分の感覚ではやっとここまで来たという感じ。

実験目的
民生技術を用いてロケット・開発を行い3kg程度の超小型衛星の打ち上げ実証を行う
ロケットはJAXA 衛星は東京大学
経産省の事業から出資

ロケットの説明
2段式のSS-520に第3段とラムライン制御部を追加。打ち上げ能力は低軌道に4kg以上

衛星の説明
東京大学のほどよし3号・4号の実績に基づいて開発した衛星。民生技術を中心に使った低コスト実用衛星を目指した技術試験衛星。重量3kg

今後JAXAでシリーズ化する予定はないが、今回実証する技術が民間企業で活用されることを期待。

質疑応答
NHK 実験の背景と意義
羽生 宇宙をより広く活用するために、特殊だったり高価だったりの部品では難しい。自分も打ち上げ実験をたくさんやろうとしてもなかなか難しい。低コストの民生部品が利用可能性を探るもの。
NHK 今後どうなっていけば良いと思っているか。
羽生 国内でも宇宙に挑戦したいと思っている人はいる。彼らが夢に近づけるようになると良いと思う。ビジネスを考えている人にも方向性を示すことができればと考えている。
フジテレビ 世界的に見ても小さいロケットの部類に入るのか。小さいことによるデメリットはあるのか。
羽生 SS-520を衛星打ち上げに使うという発想は、1997年頃からあった。観測ロケットをどう使うと次の世界が開ける技術開発ができるかという発想で、小さいものをわざわざ狙ったものではない。
フジテレビ 民生技術として、具体的にどんなものが使われているのか。
羽生 携帯電話や家電製品の電子部品を活用している。

不明 前回の記者会見では非公式ながら世界最小のロケットだということだったが、宇宙研の過去のロケットと比べるとどれに近いか。
羽生 ラムダロケットだ。
不明 それは先祖返りか。
羽生 逆。進歩である。部品が高性能化して小型化するというのは、よくあること。昔の部品で同じことをしようとしても難しかったのではなかろうか。部品の高性能化で結果として小さいロケットでも衛星の打ち上げができるようになった。
不明 ラムダで上げた衛星はもっと大きかったのか。
羽生 おおすみである。重量は失念してしまった。ここでは非常にまずいのがけれど。
不明 今回の4億円というのはラムダと比べてどうか。
羽生 すぐには答えられない。
不明 衛星分離はすぐに分かるのか。
羽生 すぐにはできない。一周してきた衛星からの電波で確認する。

南日本新聞 民生部品の使用割合はどの程度か。どの方角にロケットは打ち上げるのか。
羽生 全体の何割という表現は難しい。打ち出す方向は真東。頂点高度は2段点火時で180km前後。

日経新聞 当日の天気はどう判断しているのか。これまでのS-520と違うのか。
羽生 比較的よさそう。実際には状況推移を見つつ判断。落下点などはS-520と同じやりかたで決まっていて、過去とほぼ同じ。

日経新聞 民生部品はほとんど全部なのか。ごく一部なのか。
羽生 今回新規で開発をした部分のうち、電気系の部品は携帯電話や家電製品の電子部品を使っている。
日経新聞 民生品か否かはどこで判断しているのか。
羽生 大量生産されていて様々に用途に展開されている部品だ。これまでの部品は信頼性重視で信頼性評価について一定の基準を満たしたもの。民生品をすぐに切り替えて使うのは難しい状況だ。今回はたくさん出回っているものを使うというところに切り込んでいった。
日経新聞 放射線対策などはどう考えるのか。
羽生 放射線についてはロケットは使用時間が短いので割り切って使う。真空環境や振動環境、加速度環境は試験評価する。何も考えずに部品を選んでいるわけではなく、ちゃんと動作するかの技術判断は行っている。それが実際に動作するかが実験の目的である。

鹿児島放送 超小型衛星の打ち上げ要望は増えているのだろうか。民間企業での活用は何年ぐらいのスパンで考えているのか。
羽生 大きな衛星ではできないことを試せるので、ニーズはあるだろう。我々は「使えるだろう」と判断して研究に取り組んでいる。どういうふうに使ってもらえるかはまた別の問題だ。

鹿児島テレビ 2年間4億という予算だが、打ち上げ事態はいくらか。民間で同じことをやろうとしたら、いくら払えばいいのか。また今後どこまで下げたいか。
羽生 人件費をどこがもつかということもあり、我々が出す価格が民間が提示する価格と同じにはならない。4億円だけではロケットは上がらない。
鹿児島テレビ 延期になった場合のコストはどうか。延期になると何日延びるのか。
羽生 発射か否かはぎりぎりまで粘って決める。延期時はあらためて日程を組みなおす。

東京会場

NHK 今回民生部品を使ったことで、これまでの宇宙部品と比べるとどれぐらい安くなっているのか。
羽生 部品単体では1/10、あるいは1/100になったものもある。
NHK 携帯電話部品以外も使っているのか。以前バッテリーを使ったということを言っていたが。
羽生 ケーブルコネクターやネットワーク部品なども民生品を使っている。

朝日新聞 トータルで民生品利用でどれぐらい安くなったのか。
羽生 トータルではあまり安くなっていない。今回開発にも経費がかかっている一方で、民生品で安くなった部分もある。民生品を使ったことで何割安くなったと定量的にはいいにくい。
朝日新聞 今回開発の技術の成果はどのようにして公開していくのか。
羽生 共同研究の相手があることもあり、すぐにすべてを公開することはできない。成果を整理しつつ

共同通信 結果確認まで打ち上げ後どれほどかかるか。
羽生 1時間半ぐらい。受信データのチェックを入れると2−3時間ぐらいか。
共同通信 記者会見前でも成功が分かったらすぐに教えてください。打ち上げ時刻はいつになるか。
羽生 本日1500に打ち上げ時刻を確定する。

読売新聞 今回成功すれば、超小型ロケットが超小型衛星打ち上げの手段となりうるのだろうか。
羽生 今後シリーズ化して打ち上げるという計画はない。技術実証である。今後については私たちから「これをやろう」と提案するものではない。
読売新聞 今回の成功を民間がどう受け止めるかにかかっているということか。
羽生 そうだが、民間の場合は技術実証ではないので機体規模など検討が必要だろう。

読売新聞 今回の打ち上げ費用としてはいくらなのか。オーダーとしては数億円なのか。
羽生 まあ5億円ぐらい。
読売新聞 人工衛星打ち上げロケットとしては世界最小級なのか。
羽生 しっかり調べたわけではないが、それでいいと思う。

NHK 打ち上げ時の条件、特に風について知りたい。
羽生 風速は15m/s超で不可。風向は風速と関連しているのでいちがいにはいえない。
NHK 今の予報では風速6m/s以下だが、これなら打てるのか。
羽生 これがすべてではなく、上空の風速も関係している。

内之浦にマイク戻る。

NVS 1段分離後、2段目の点火可否を判断するということだが、これは人が判断するのか。
羽生 そうだ。
NVS 打ち上げ体制としては観測ロケットか衛星打ち上げか。
羽生 衛星打ち上げの体制だ。
NVS 例えばギネスに掲載するつもりはあるか。
羽生 小さいことが話題になっているが、自分たちは小さいということよりも、観測ロケットの活用に主眼を置いている。

日経新聞 衛星成功判断は分離後ではなく一周して戻ってきた時だが、その理由は。
羽生 小さいシステムにすべて詰め込むわけに行かずシステムを成立させるために合理的に判断した結果である。
日経新聞 民生部品の動作確認はデータを取るのか。
羽生 データを取得するので、どの機器がどう動作したかは分かる。

時事通信 3段モーターはユニークなものなのか。
羽生 現有技術で作れるものでは、標準的なものである。比較的加速度が大きいので、その状況下での燃焼特性を調べるのは意義があると思っている。

日経新聞 汎用部品の利用の成果報告はいつぐらいになるか。
羽生 どの範囲まで公表できるかは今後整理するが、共同研究をしているのですべてを詳細に公開することはできないだろう。

フリーランス大塚 打ち上げ時刻が早朝である理由は。
羽生 できればもっと昼に近いほうが楽なのだが、この季節の風は朝方のほうがおだやかであるため。
大塚 衛星の都合よりロケットの都合か。
羽生 そうだ。
大塚 分離がとれないのはなぜか。
羽生 テレメ系統が2段に積んであるため。第3段はGPSで位置データを記録するだけで分離信号を取るようになっていない。

NVS 今回追突対策をしているのか。ラムダでは追突があった。
羽生 今回重力ターンではなく2段点火前にラムライン制御で姿勢制御を行う。第3段終了後から衛星分離の間に時間をおいたのは残留推力を減らすため。また、燃焼終了後若干のニューテーションがあるので、分離後に衛星と第3段と離れていくようになっていく。

NHK 共同研究ということだがどことやっているのか。
羽生 それは答えられない。

共同通信 あさっての打ち上げについての意気込みをお聞きしたい。
羽生 絶対成功させたい。この2年の準備期間で物作りの難しさを痛感した。もともと衛星打ち上げを目的としない観測ロケットを打ち上げに使うのも難しかった。だから今回ランチャーに組み付けられた姿をみて感動した。ここまできたのだから絶対成功させたい。

朝日新聞 衛星運用期間はどれぐらいか。
羽生 30日ほど。投入軌道によって若干変化する。


No.2023 :超小型衛星打ち上げロケットSS-520 4号機の報道公開 ●添付画像ファイル
投稿日 2017年1月9日(月)11時45分 投稿者 柴田孔明

2017年1月9日に内之浦宇宙空間観測所にてSS-520 4号機の機体公開が行われました。
衛星TRICOM-1を搭載し、2017年1月11日朝に打ち上げ予定です。


No.2022 :打ち上げ後のランチャ(煙道) ●添付画像ファイル
投稿日 2016年12月21日(水)11時47分 投稿者 柴田孔明

打ち上げ後にランチャ周辺を取材できました。
これは煙道の中です。

また、ランチャ周辺は、初号機と比較して非常に綺麗な状態でした。空調ダクトをランチャに内蔵したことで、その破損が抑えられた結果です。
また手すりも改良して、打ち上げ時に支柱ごと撤去できるようにした結果、その破損も防止できています。


No.2021 :イプシロンロケット2号機打ち上げ リモートカメラから ●添付画像ファイル
投稿日 2016年12月21日(水)11時36分 投稿者 柴田孔明

リモートカメラで撮影


No.2020 :イプシロンロケット2号機打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2016年12月21日(水)11時33分 投稿者 柴田孔明

イプシロンロケット2号機の打ち上げは成功し、衛星も正常に分離されました。
ジオスペース探査衛星「ERG」の愛称は「あらせ」(ARASE)に決定しました。


No.2019 :打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2016年12月20日(火)20時19分 投稿者 柴田孔明



No.2018 :イプシロンロケット2号機打ち上げ
投稿日 2016年12月20日(火)20時17分 投稿者 柴田孔明

イプシロンロケット2号機は2016年12月20日20時00分00秒に打ち上げられました。