投稿日 2000年12月11日(月)21時37分 投稿者 江藤 巌
スペースシャトルOV-105エンデヴァーは、国際宇宙ステーション(ISS)に太陽電池パネルを取り付ける任務を成功裏に終了して、日本時間の12日朝にケネディ宇宙センター(KSC)に着陸する予定である。
現在の所KSCの天候は良好で、予定通りならばエンデヴァーは170周目で軌道離脱(deorbit)、171周目に再突入して、アメリカ東部標準時(EST)の11日18時03分45秒(12日08時03分45秒)にKSCの15番滑走路に着陸する。
デオービットから着陸までの予定は以下のとおりとなっている。時間はESTで、
日本時間との誤差は14時間である。
TIME..........EVENT
12:57:36 PM...Begin deorbit timeline
01:12:36 PM...Radiators stowed
01:22:36 PM...Mission specialists seat installation
02:03:36 PM...Final payload deactivation
02:17:36 PM...Payload bay doors closed
02:37:36 PM...OPS-3 entry software loaded
03:17:36 PM...Crew entry review
03:32:36 PM...Commander, pilot don entry suits
03:49:36 PM...Navigation system alignment
03:57:36 PM...Commander, pilot strap in; MS's don suits
04:14:36 PM...Shuttle steering check
04:37:36 PM...Mission control 'go' for deorbit burn
04:57:36 PM...Deorbit ignition
05:00:20 PM...Deorbit burn complete
05:32:10 PM...The shuttle hits the discernible atmosphere
05:37:01 PM...77-degree right-to-left roll
05:44:02 PM...58-degree left-to-right roll
05:57:07 PM...Velocity less than mach 2.5
05:59:17 PM...Velocity less than mach 1
06:00:10 PM...Shuttle banks for landing
06:03:45 PM...Touchdown on runway 15
もし天候不良やオービターのトラブルなどで170周目のデオービットをやり過ごすことになっても、171周目にデオービットして172周目に着陸するチャンスがある。
またKSCの天候が不良の場合、171周あるいは172周目にデオービットして、カリフォーニア州のエドワーズ空軍基地(AFB)に降りることも出来る。
再突入・着陸コース
スペースシャトルとエドワーズAFB
ISSとエンデヴァーの現在位置
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ISSから離れた後のエンデヴァーから撮影した、ISSの画像が公表されている。
夜の側。昼の側。
今回のシャトルのミッションで取り付けられた太陽電池パネルの大きさは、差し渡し73mにもなる。これはジャンボジェット機の翼幅にほぼ等しい。
それまでのザリャーとズヴェズダー・モジュールに取り付けられていた太陽電池パネルと比べても、新しい太陽電池の面積の広さと発電能力の大きさが理解出来るだろう。
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