投稿日 2000年3月16日(木)02時00分 投稿者 江藤 巌
昨年NASAの二つの火星探査機(MCOとMPL)が相次いで失敗したが、その原因に関する報告が提出された。
NASAでは、ゴールディン現長官が就任以来、「速い、安い、良い」(Faster, Cheaper, Better)と言うどこかで聞いたようなキャッチフレーズを掲げて、いままで重厚長大に傾いていた計画、組織の思いきった簡素化、省力化を進めて来たが、こんど出された報告はどちらもこのゴールディン長官のNASAリストラ策に疑問を投げかけるものとなっている。すなわち人員を削減し過ぎ、計画を急ぎ過ぎたのが、失敗の根本的要因ではないかと指摘し、これからの探査計画はコストや時間よりも、ミッションの成功を第一に置くべきである、と提言している。
もう一つ失敗した火星ミッション。ブライアン・デパルマの新作SF映画、”Mission to Mars”は、アメリカで大不評を被っているようだ。
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