投稿日 2001年3月19日(月)10時10分 投稿者 江藤 巌
いよいよミールの落下が迫ってきた。
人為的に落下させるとしたら今週の後半に南太平洋に落ちる予定で、例えコントロールが不能になったとしてもミールは来週の後半には大気の抵抗で自然に落下して来ることになる。
ミールがコントロールされた状態である限りは、人の住んでいない南太平洋の洋上を目がけて落下させるので、地上に被害を与える可能性はきわめて少ない。
また自然落下では落下地点を選べないが、その場合にはミールが飛んでいる北緯57度から南緯57度に挟まれるすべての地表に落下して来る可能性があり、逆に考えればミールの破片が特定の地域(例えば日本)に落下して来る確率は低いことになる。
最新の情報では、ミールの落下オペレーション開始は3月の22日になりそうだ。ミールはドッキングしているプログレス無人補給船の逆噴射で三段階にわたって軌道を引き下げ、最終的に大気圏に再突入することになる。
現在ミールの軌道高度は18日現在約230kmで、1日に約2.6kmの割合で低下している。
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