投稿日 2001年6月21日(木)01時59分 投稿者 江藤 巌
・シャトル打上げは7月12日に
NASAのスペースシャトルの次の打上げは、7月12日と決定した。
シャトルの打上げは、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームのトラブルのため延期されていたが、アームの現在の状態でもシャトルで運ぶエアロックをISSに取り付けられる見通しが立ったため、再度の打上げ延期とはならずに済みそうである。
シャトル・アトランティスは現在の機体組立てビルディング(VAB)から、6月20日にケネディ宇宙センター(KSC)の発射台へと移動することになっていたが、フロリダの悪天候で移動は21日以降に延期された。
KSCシャトル・ステイタス・リポート
MISSION: STS-104 -- 10th ISS Flight (7A) - Airlock
Vehicle Atlantis/OV-104
Location Vehicle Assembly Building (VAB)
Target KSC Launch Date/Time NET July 12, 2001 at 5:04 a.m. EDT
Target KSC Landing Date/Time July 23, 2001 at about 1 a.m.
Mission Duration 10 days, 20 hours
Crew Lindsey, Hobaugh, Kavandi, Gernhardt, Reilly
Orbital Insertion Altitude and Inclination 122 nautical miles/51.6 degrees
CNN
Space.com
Space.com
Space.com
FLORIDA TODAY
・三菱とボーイングが宇宙で手を組む
三菱電機は、アメリカの航空宇宙最大手ボーイングと、航空宇宙事業で全面的に提携することとなった。
三菱電機とボーイングは商業通信衛星などを共同で開発、販売し、また衛星通信や衛星を使った航空管制などの分野でも協力する。
また三菱電機はボーイングのデルタ4打上げ機を購入、衛星を打ち上げることになる。
またこれとは別に三菱電機、三菱重工業とボーイングの3社が、国際宇宙ステーション(ISS)など宇宙の商業利用の分野で提携することになった。
三菱電機は宇宙関係事業の売り上げでは日本国内でトップの地位にあり、三菱重工はすでにボーイング(ロケットダイン部門)との間で液体水素燃料ロケット・エンジンMB-XXを共同で開発している。
ボーイング社は、デルタ打上げ機を手掛ける旧マクドネル・ダグラス社や、通信衛星の最大手ヒューズ・エアクラフト社の衛星部門を買収して、宇宙分野でも最大手の地位を確保している。
またボーイング社はロッキード社と一緒に共同事業体のUSA(United Space Alliance)を設立しており、NASA(米航空宇宙局)からの依託でスペースシャトルの整備を一手に引き受けている。ISS計画でもボーイングは主契約社となっている。
・宇宙観光二人目はロシアのポップスター?
19日付ロシアのイズヴェスチャ紙によれば、M・シヴィトコイ文化相は航空宇宙局(ロスアヴィアコスモス)のY・コプチョフ長官に書簡を送り、ロシアの人気男性ポップグループ”NaNa”のメンバーの一人を宇宙に送り出して、史上最初の宇宙と地上を結ぶコンサートを開かせる案に興味を示している旨表明した。
先のアメリカ人実業家デニス・ティトーに続く宇宙観光旅行者の候補としては、カナダ人の映画監督ジェイムズ・キャメロンの名も挙がっている。
CNN
YAHOO!News
・HESSI打上げ再延期
NASAの太陽観測衛星HESSI(High Energy Solar Spectroscopic Imager)の打上げは、ペガサス空中発進打上げ機の問題から無期限に延期されている。
ペガサスは先にNASAのX-43A極超音速実験機を搭載して発射された際に、空力翼面が脱落して制御不能となり指令爆破されている。
CNN
FLORIDA TODAY
・アトラス2AS打上げ
6月18日ケイプ・カナヴェラルからアトラス2ASで、ICOグローバル・コミュニケイションズ社の601改通信衛星が打ち上げられた。
SpaceDaily
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