投稿日 2001年8月29日(水)15時40分 投稿者 松浦
午後3時15分から,発生したトラブルの2件目,液体酸素の排液バルブに逆圧をかけてしまった件についての詳細説明がありました。
図は配管系統図です。問題は移動発射台側の配管にありました。第1段液体酸素充填に先立って配管を少量の液体酸素で冷やします。その配管は事前に窒素で加圧して,漏洩を点検することになっていました。
ところが本来バルブの上流にあるはずだった窒素ガスを吹き込むパージ用配管が,設計図の異なりバルブの下流に接続されており,機体側の第一段液体酸素注排液バルブに規定以上の1.1気圧の圧力が逆方向にかかってしまったのです。
となると,この配管のままでGTV(地上試験)や低温充填試験などのこれまでの極低温系試験でなぜトラブルが出ずに,本番で発生してしまったのはなぜかという問題が残ります。
打ち上げ30分前までのあわただしい記者会見でした。
先ほど午後3時20分,第4回のGO/NO GO判断でゴーサインが出ました。打ち上げは午後4時です。
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