第2段第2回燃焼は正常。MTSAT-2は無事静止トランスファー軌道に投入されました。プレスルームでも拍手が起こりました。

　笹本祐一「記者室で拍手を聞いたのは初めてのような気がするぞ」

　H-IIAロケット9号機は15時27分、予定通りに打ち上げられました。15時50分現在、ロケットは第2段1回目燃焼を終えて慣性飛行中です。51分、静止トランスファー軌道へ投入するための第2回燃焼が始まりました。

　写真撮影：今村勇輔

ＳＳＢ第２ペア点火。

ＳＳＢ第１ペア点火。

　Xマイナス60分のGO/NO GO判断はGO、ターミナルカウントダウンが始まりました。

　午後1時過ぎまではこのように晴れていたのですが…午後1時51分現在、上空には雲が押し寄せてきています。

　竹崎のプレスセンターから、3.5kmの距離で見た9号機。

　プレスセンターの反対側、平山方面から見たH-IIA9号機

　正面、約5kmから見た、H-IIA9号機です。

射点到着間際。

機体移動中。
手前はヘリウム貯蔵タンク。

　段間部のマークは国土交通省のものです。打ち上げは15時27分から15時44分の予定です。

　射点に到達する9号機です。

　非常にスムーズな機体移動でした。予定時刻ちょうどの午前2時30分に、機体移動開始のアナウンスがあり、35分過ぎにはH-IIA9号機が姿を現しました。機体はそのまま止まることなく約500mを移動し、午前2時56分には移動を示す警告音が止みました。午前3時1分、機体は射点に到達しました。

　移動途中の9号機

　Y-0ブリーフィングの補足が、プレスセンター掲示板に張り出されていました。

質問　もしも15時26分に打ち上げるとISSからどれぐらいの距離のところを飛行するのか。
答え　　約40km

質問　過去に延期なしで打ち上げたのは。
答え　H-IIAの3号機(2002年9月)、4号機(2002年12月)、5号機(2002年12月)

質問　MTSATの地上施設も含む計画総額2010億円の航空局と気象庁の内訳は。
答え　航空局1695億円、気象庁315億円。

質問　衛星による新しい航空保安システムが承認されたのはいつか。
答え　1991年10月のICAO第10回航空会議

以上です。