宇宙作家クラブ
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No.1284 :小型衛星分離機構の資料 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月22日(木)14時59分 投稿者 松浦晋也

 質問が多かった、小型衛星分離機構の資料です。


No.1281 :22日午後1時半からの記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月22日(木)14時54分 投稿者 松浦晋也

1月22日午後1時半からの記者会見の様子です。

記者会見出席者。
並河達夫 三菱重工打ち上げ運用副長

濱俊雅 三菱重工 名航 射場チーム長

浜崎敬 JAXA「いぶき」プロジェクト・マネージャー

西田隆 JAXA企画主任

 このほか側面に、橋本徹・環境省主査、国立環境研究所・横田達也GOSATプロジェクトマネージャー、江藤隆夫JAXA産学官連携参事


司会、名航総務課 石井

濱:午前11時の天候判断会議で、明日の打ち上げに問題なしという結論が出た。今日の夕刻17時から打ち上げ作業を開始する。ロケットの機体移動は午前0時を予定。

 天候判断は昨日と大きく変わってはいない。打ち上げ時刻は晴れ間も見える予想。その後は寒気が入り込んで天候は悪化する。

浜崎:GOSAT「いぶき」の説明。基本的な内容はネットに出ているので略。

江藤;相乗り小型衛星について。同上、略

質疑応答

鹿児島テレビ:濱さんと浜崎プロマネに。打ち上げに向けての意気込みと今の気持ちを行き来したい。

濱:天候による延期が続いたがどうやら明日は青空の中に飛んでいく気配。天気のいいときに打ち上げたいのが本心なので、良かったかと思う。1年間隔があいたので

浜崎;衛星計画立ち上げから5年9ヶ月。すべてはこの日のためと環境研と共にがんばってきた。「いぶき」は海外からも注目を浴びているので、はらはらどきどきわくわくといった気分だ。打ち上げは明日で終わるが、衛星の運用はそこから5年間続く。天気が良くても悪くてもしっかり打ち上がってほしい。

NHK:明日は氷結層の発生可能性が低いといことでいいのか。

濱:明日はそう大きな雲の広がりはなく、打ち上げ時刻には晴れ間も望める。

産経新聞:SOHLA-1は資料によると分離の有無に関わらず衛星が信号を発信するとなっているが、どこで衛星分離を確認するのか。

江藤:分離の直接確認は不可能。分離した衛星が発する電波を、日本上空に衛星が回ってきた時に、それぞれの地上局が確認する。

南日本新聞:分離してなかったのに、SOHLA-1衛星が電波を出し続けているという可能性もあり得るのか。

江藤:可能性としてはあり得る。

産経新聞:天気について。23日は最大瞬間風速はいくつか。推進剤の充填とカウントダウンはいつから始めるのか。24/25の打ち上げは難しいのか。

濱:最大瞬間風速は、14m/sぐらいになると予想している。推進剤充填は午前3時半から開始し、6時頃から充填を開始する。カウントダウンは打ち上げ1時間前から。24/25は雷の可能性があるので、打ち上げるとしても可能性は低めとなるだろう。

西日本新聞:曇り時々雨という今日の予報は今日の作業に影響するのか。

濱:低気圧の通過のピークは午後9時と予想しているので問題はないだろう。予備時間を2時間半用意しているので、なにかあってもそこで吸収する。


毎日新聞;次の判断は午後9時。機体を移動するかどうか、でいいのか。

濱:その通りだ。

毎日新聞:次

共同通信:アメリカの温室効果ガス観測衛星「OCO」(来月打ち上げ)との役割分担はどうなっているのか。また「いぶき」にトラブルが出た場合の国際的な責任はどうなるのか。

浜崎:アメリカとは両計画がスタートした後に協力関係を始めている。共通理解は「両衛星のデータを世界中の科学者が使えるようにしたい」ということ。例えばデータが比較可能なように、測定精度をはっきりさせるというようなこと。また、打ち上げ後のデータの処理ソフトを相互で交換して比較する。
 国際協力によるデータ提供は無償提供が基本。従って賠償が生じるものではない。

NHK:小型衛星は分離にスプリングを使っているというが、どのような仕組みなのか。

江藤:超小型衛星4機についてはそれぞれの衛星側が開発した分離機構。2機は衛星が箱に入っていてふたがついている。スプリングをテグスで押さえておいてそれを焼き切る。後はモーターなど。
 50km級はマルマンクランプバンドというバンドを広げることで切り離す。JAXAが開発した分離機構で火工品。
 SDS-1は火工品を使っていない。ナットが割れる機構を使っている。

西日本新聞:分離機構の開発は誰がやっているのか。

江藤:50cm級2衛星はJAXA。超小型衛星はそれぞれの衛星の開発者。

南日本新聞:SOHLA-1の電波発信の件をもう少し簡単にお願いしたい。

江藤:この衛星は内部に姿勢を維持するためのモーメンタム・ジャイロが入っている。分離前にジャイロを回転させる必要があり、そのために分離前に電源を投入する。電源が入ると自動的に電波発信を始めるという仕組み。

不明:いぶきとSDS-1は保険をかけているのか。

浜崎:トラブル時の原因究明に必要な分に付いては保険をかけている。保険金額は1億円。これはJAXA地球観測衛星の一般的な方法。SDS-1は内部の技術実証が目的なので無保険。

毎日新聞:小型衛星の分離について。分離信号を確認するのは誰か。

江藤:各衛星で用意した地上局地上局が存在しない地域上空で分離するため、直接確認は不可能。


西田:昨日H--IIAの天候による延期を7機と言ったが、実際は8機だった。訂正します。

以上です

 写真は終了後、質問に答える浜崎プロマネ


No.1280 :21日午後1時半からの記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月21日(水)14時25分 投稿者 松浦晋也

21日午後1時半の記者会見の様子です。

記者会見出席者
並河達夫 三菱重工打ち上げ運用副長

濱俊雅 三菱重工 名航 MELSET 射場チーム長

西田隆 JAXA企画主任

司会、名航総務課 石井

濱:当初は22日に射場付近の雲の厚さが改善すると予測していたが、改善が見込めないことがはっきりしたので、打ち上げを1日ずらすことにした。明日22日は低気圧の通過に伴って天候不順。23日午後から寒気の流れ混みがあり、雷の可能性がある。しかし打ち上げ時刻の12時54分のあたりは晴れ間も見込めると予測している。

 延期に至るまでの流れ。当初は低気圧が22日には東方海上に抜けると予測していた。その後も継続して氷結層の確認をしてきたが、昨日の夕刻、氷結層の改善は見込めないということになり、昨日夜に22日の打ち上げを延期することを決定した。23日は昼頃に一時天気の回復が見込めることから、23日の打ち上げを決定した。


質疑応答

南日本新聞:23日の射場付近の天気はどう形容すればいいか。

濱:晴れも望める状況だ。なかなか難しいが、曇り時々晴れと言えるかも。

南日本新聞:今日21日は打ち上げ可能だったのだろうか。

濱:実際の打ち上げでは航空機で氷結層の厚みを確認する。今日の天気(雨模様)からすると、

NHK:昨日は急遽夜9時半からの会議で延期が決まったが、そのようなことは今後もあり得るのか。

濱:最初から継続的に氷結層の観測を続けていた。昨日夕刻の時点で改善の見込みなしということになったので、夜の段階で確認した。今後とも氷結層の確認は続けていく。

西日本新聞:明日11時にも天候判断するのか。

濱:その通りである。

産経新聞:天候判断会議の概要を知りたい。

並河:正式名称は、「打ち上げ2日前通知、天候判断会議」「打ち上げ1日前、天候判断会議」だ。

西田:2日前の名称の「通知」は、航空局などへの通知を決定することから入っている。

濱:メンバーは、JAXAの安全管理責任者と各班の責任者、MHIの執行責任者、私、打ち上げチーム副長など。最後は合議で意志決定する。」

鹿児島テレビ:延期に伴うコストは。昨日のブリーフィングで出ていたかも知れませんが。23日がダメの場合はどうなるのか。

濱:コスト増加費用はJAXAは持つ。23日は氷結層以外の危惧はない。23がダメならば、今の週間予報ベースで考えると、27日以降になるだろう。

南日本新聞:当初の見込みよりも低気圧の移動が遅かったということでいいのだろうか。
濱:それでいいと思う。

南日本新聞:今までよりも判断を早めに出しているが、やりかたが変わったのか。以前ならぎりぎりまで粘って打ち上げの機会を探っていたが。

濱:特に判断手法を変えたということはない。

南日本新聞:氷結層は早めに予測判断できるものなのか。

濱:そうではない。

朝鮮新報:JAXAになってから天気による遅延は何回あったか。

西田:H-IIAになってから7回です。

朝鮮新報:割と多いですね。すべてJAXAの天気予報による判断でしょうか。

西田:ロケットのトラブルの時もありました。

朝鮮新報:純粋に天気による延期は。

西田:後で調べて回答します(打ち上げ準備後、GO NO GO判断で延期は3回だった)。

読売新聞:延期に伴うコスト増の正確な数字を知りたい。

西田:まだきちんと集計していないが、昨日は作業休日だったので1000万円前後だと思う。

共同通信:23日打ち上げは、かなり確からしいのだろうか。

濱:はい。

朝日新聞:氷結層の確認は具体的にどうやっているのか。

西田:気象庁から来る一日4回の気象データを受けている。それをつかって雲の予測をしている。氷結層に関してはマイナス0℃からマイナス20℃の高度領域を予測している。この温度の層が低層運に届くと分厚い氷結層が生長する。

朝日新聞:23日も寒気の流れ込みによる雲が発生すると予測されているが、これは氷結層の成長を意味しないのか。

濱:北からの空気は乾いているので、氷結層の成長の可能性は低いと考えている。

東京新聞:1月7日の宇宙開発委員会に、宇宙が丘局のノイズ混入が報告されていたが、現状はどうなっているのか。

西田:ノイズがオペレーションに影響しないコンフィギュレーションにして、運用を行っている。抜本的対策は打ち上げ後ということになる。


濱:最後に訂正をひとつ。隊員の人数について。昨日記憶に基づいて230名と答えたが、確認したところ210名だった。

以上です。

 写真は記者会見後のぶら下がりの光景。


No.1279 :打ち上げは23日に
投稿日 2009年1月20日(火)22時17分 投稿者 松浦晋也

 本日午後9時半から臨時の天候判断会議が開催されました。打ち上げは23日に順延です。理由は22日の打ち上げ時刻に、雲の氷結層が出る可能性が高いため。

 天気予報によると24/25は天候不順、26は打ち上げ時に衛星に入社する太陽光の方向に問題があるため打ち上げは不可能。このため、次に延期になると27日までずれ込む可能性が高いです。

No.1278 :地元の応援幕その2 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月20日(火)15時54分 投稿者 松浦晋也

 文字は張り替え、はげかけています。

 幕の再利用は不況のせいかも知れません。しかし、今回1年ぶりの打ち上げがあるというのに、どうも地元のしらけ気分が感じられます。

 私は1992年以来、何十回となく種子島に来ましたが、これほど冷めた雰囲気を感じるのは初めてです。

 過去、宇宙センターは地元との共存に並ならぬ努力を払ってきました。しかし、情報収集衛星を打ち上げるようになり、主に内閣官房が機密保持をうるさく言うようになり、さらにJAXAが成立してから、どんどん地元の神経を微妙に逆なでするような事態が増えているように思います。

 こちらでは、地方自治体とJAXAとの連絡会合の雰囲気が、以前のような熱いものではなく、しらけムードになっているという話も聞きました。

 どこにでも人が住んでいる日本では、地元の協力なくしてロケットの打ち上げは継続できません。また、ロケットの打ち上げはどこからでも見えるものですから、「秘密に打ち上げる」というのは日本では夢物語です。

 霞ヶ関に座ったままで「セキュリティ管理の徹底」と言っていても、それは空理空論です。それで行われるのは「お上に突っ込まれると面倒だから、『やりました』という証拠づくりのためになにがしかの工事をしておく」というアリバイ作りだけです。
 地元の人々がロケットに興味を持ち、周辺に目配りをしてくれることこそが、最上のセキュリティ管理のはずなのですが。


No.1277 :地元の応援幕 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月20日(火)15時45分 投稿者 松浦晋也

 南種子町は、商工会議所が中心になって、打ち上げごとに、応援の幕に街角に張り出します。毎回、号機が入った幕を新作で出してきていたのですが…

 今回は、以前に作成したものがそのまま出てきています。新作はありません。また、その数も明らかに減っています。

 


No.1276 :センターの監視カメラ ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月20日(火)15時42分 投稿者 松浦晋也

 センター内の道は、昭和50年代に、町道から宇宙開発事業団への移管されたものです。その際の取り決めで打ち上げ時以外は通行自由ということになっています。

 その道の要所には監視カメラが設置されていました。写真は茎永方面からセンターに入る道。


No.1275 :センターの柵その2 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月20日(火)15時40分 投稿者 松浦晋也

 こちらはH-I時代の大崎射点からH-IIAの吉信射点に向かう道の途中。この先に検問所があって、以前は一般人も検問所前まで行って、機体移動を見ることができたのですが、このような柵が作られていました。


No.1274 :宇宙センターの柵 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月20日(火)15時38分 投稿者 松浦晋也

 一年半ぶりのセンターは柵が増えていました。これは、宇宙開発展示館から管理棟へ上がるところ。


No.1273 :20日午後1時半からの記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月20日(火)14時33分 投稿者 松浦晋也

1月20日の記者会見の様子です。

記者会見出席者は昨日と同じ。
並河達夫 三菱重工打ち上げ運用副長

濱俊雅 三菱重工 名航 射場チーム長

西田隆 JAXA企画管理主任

司会、名航総務課 石井

濱:22日打ち上げとなった。ただし天候については後述する。

H-IIAの準備状況。
 12/1から種子島での作業を開始。
 機体機能点検を12/23までに実施、打ち上げが1年間空いたので12/20にカウントダウン・リハーサルを実施して、当日の手順を趣致徹底。
 1/11に衛星を搭載した衛星フェアリングと機体を結合。
 1/13ロケットの最終的な機能点検を官僚。
 1/16に全システムの最終チェックを実施。
 
1/17より発射準備作業を開始。
 1/18:火工品結線、2段ガスジェット推進薬充填(スラスター用ヒドラジン)
 1/19;電波系統点検、推進系最終クローズアウト、機体アーミング、機構系/アンビリカル離脱系最終準備、射座/貯蔵所系準備
 1/20:休日

以下は予定。
 1/21:機体移動、射座設備最終点検、ターミナルカウントダウン。 



 打ち上げ当日天候予想は、北よりの風2〜4、のち6〜8m/s、曇り時々雨。
 天候については、打ち上げに支障があるのは昨日話した凍結層の問題だけ。

 週間気象予報について。
 昨日に比べると気圧の谷の通過が12時間程度遅れている。種子島近傍の低気圧の発達が予想したほどではなかった。また、北の高気圧が張り出してくる可能性もある。
 このため、22日は雨の予報だが打ち上げ可能だと判断した。
 
質疑応答

NHK 氷結層は弱まる見込みとのことだが、どの程度になるとの見通しなのか。また、明日午前11時の天候会議以前に判断をすることはあるのか。

濱;明日の11時に最新情報で判断する。

産経新聞;23日と24日は現状では打ち上げは難しいのか。延期に伴うコスト増分はいかほどか。

濱:今回の202は初期加速が大きいので風には強い。23は風は強いものの、打てないわけではない。24は雷の予報が出ているので、これは打ち上げは難しい。

西田:いつもだと2000万〜3000万程度。ただし、今回は本日を休日にしているので、もっと少ないと思う。

南日本新聞:当日の天気は曇り時々雨でいいのか。

濱:本日の天気概況ではその通り。曇り時々雨だ。

南日本新聞:前回から間隔があいたのでカウントダウンのリハーサルをやったということだが、作業者の習熟度の変化はどんなものだったか。

濱:間隔があいたので要員教育を徹底した。過去の不具合事例などの座学。また、射点整備へ参加させたり、H-IIB関連の作業に参加させるなどもしている。16日にトラブルシュートなどの訓練を実施している。13号機、14号機では、JAXAからの移管があったので、移管にそろえた訓練をしている。今回の訓練は15号機特有というところである。

南日本新聞:今回のの打ち上げに参加する人数は。

濱:230人ぐらい

西田:安全関連で50人。その他渉外・航法など。

南日本新聞:それは増えているのか、減っているのか。

濱:後で確認する。

西日本新聞 1年ぶりの打ち上げへの意気込みを。またリハーサルは極低温点検とは違うのか。

濱:打ち上げ責任者を含めたリハーサルであって、極低温試験のようにタンクに推進剤は入れていない。意気込みは、作業を確実にやっていくということに尽きる。

時事通信:8機の衛星同時打ち上げは日本初か。

濱:そうだ。

朝日新聞:低気圧の通過が遅れているというのは、氷結層の条件悪化ということではないか。

濱:一概には言えない。前線が思ったほど活発ではないということを考えると、昨日より良い方向に動いていると認識している。打ち上げ当日は航空機を飛ばして雲の状態を観察し、最終的な判断を行う。

毎日新聞:機体本体は順調なのか。

濱:その通りです。

東京新聞:15号機はどれぐらいの風まで耐えられるのか。小型衛星の分離間隔は。

濱:まず分離は250秒間隔。ロケットの風への耐性は今回の202では射点近傍で22.5m/s。2024の14号機は14.6m/sだった。かなり202のほうが風に強い。

 会見後のぶらさがりにて

並河「機体整備時のトラブルは確実に減ってきている。民間移管というよりも、数をこなしたことが大きい。トラブルが出るとその経験が資産となり、次は同じトラブルを出さないようになる。ロケット打ち上げは疲れるのだけれど、上げたら『上がったぞ!』という開放感があるのがいいですね」

 以上


No.1272 :22日土上げか?
投稿日 2009年1月20日(火)12時19分 投稿者 松浦晋也

 本日午前11時から、天候判断の会議が開催されました。正式発表は午後1時30分の記者会見ですが、午前11時台に日本航空HPで鹿児島・種子島便の予約状況をウォッチしていたところ、変化なしでした。
 打ち上げ期日が変更されると、予約状況に変化が出るのが普通なので、どうやら22日打ち上げとなった模様です。

No.1271 :氷結層の説明 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月19日(月)14時22分 投稿者 松浦晋也

 今回の打ち上げ延期の原因となった氷結層についての説明です。右下に打ち上げ時の雷関連の天候条件が書いてあります。


No.1270 :種子島の週間予報 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月19日(月)14時20分 投稿者 松浦晋也

 種子島宇宙センターが出している、週間予報です。打ち上げは大きくずれる可能性もありそうです。


No.1269 :19日午後1時半からの記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2009年1月19日(月)14時19分 投稿者 松浦晋也

 19日午後1時半からの記者会見の様子です。写真は説明を行う濱射場チーム長。

記者会見出席者
並河達夫 三菱重工打ち上げ運用副長

濱俊雅 三菱重工 名航 射場チーム長

西田隆 JAXA企画主任

司会、名航総務課 石井

濱:(発表文を読み上げる)打ち上げ延期は天候悪化が予想されるため。22日の打ち上げ可能性は明日の天候判断で決める。

以下質疑応答

南日本新聞:濱さんに。今回の天候悪化の状況をもうすこし詳しくお願いしたい。今日の判断はいつ行ったのか。

濱:天候は、20日から21日に気圧の谷が通過し、南東の風が吹き込む。この時上層大気の低温領域に氷が発生し(氷結層)、摩擦により帯電して雷が発生する可能性がある。決定は本日午前11時の天候判断会議。

NHK:いつまで氷結層が射点上空にとどまるのか。また、明日も11時の会議で22日に上げる華道かを決めるのか。

濱;22日は21日午前11時の会議で決める。

産経新聞:22日以降も天候が悪そうなのだが。

時事通信:打ち上げ時刻は変わるのか。

濱:変わらない。昼の12時54分のままだ。

共同通信;週間予報を見る限り大分天気は悪そうではある。見通しはどうか。

濱:確かにそうだ。日々天候判断をしていくことになる。今日の情報だけで見ると23/24日には大きな寒波が来るので、なかなか厳しい状況だなと思う。現状では天候回復26日以降ということになる。

共同通信:週明け以降になる可能性があるのか。

濱:その可能性もある。

共同通信:とすると、22日がダメならば、26日以降ということになる可能性が高いのか。

濱:現状の天気予報から判断する限り、そうなる可能性はある。

読売新聞:過去に雷で失敗した打ち上げはあるのか。

濱:日本ではない。アメリカではアトラス・セントール67号機が失敗している。

南日本新聞:前日の明日ではなく、今日の段階で延期を判断したのはなぜか。

濱:雲の予想がかなり確かにできていると、レーダーによる雲の動きの観測などから判断し、今日の延期を決定した。

西日本新聞:22日は天気は悪いけれども打ち上げ時間帯は天候回復の可能性があるということだろうか。

濱:今のところは、22日に打ち上げられる可能性があるということだ。

 記者会見終了

 その後のぶらさがり取材で、JAXA西田主任
「氷結層に関する条件で、“ノミナル飛行経路が氷結層を含む鉛直方向の厚みが1.8KM以上ある雲を通過しないこと”というものがある。22日は、この鉛直1.8kmという条件が、上下方向に雲の隙間ができて崩れる可能性があり、打ち上げられるかも、ということになっている」



No.1268 :H-IIAF15打ち上げは22日以降に延期となりました
投稿日 2009年1月19日(月)13時17分 投稿者 松浦晋也

 松浦です。種子島に来ています。

 表題の通り、H-IIAロケット15号機の打ち上げは、上空の氷結層の問題により22日以降に延期となりました。

 午後1時半から記者会見があります。