宇宙作家クラブ
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No.1511 :17日の打ち上げは延期になりました
投稿日 2011年9月15日(木)19時57分 投稿者 柴田孔明

9月17日に予定されていたH2Aロケット19号機打ち上げですが、9月18日以降に延期になりました。原因は天候の悪化が予想されるためです。

新たな打ち上げ日は、今のところ決定していません。

No.1510 :H2Aロケット19号機 Y−1プレスブリーフィング ●添付画像ファイル
投稿日 2011年9月15日(木)15時59分 投稿者 柴田孔明

2011年9月15日 14時〜 Yマイナス1ブリーフィング

 本日14時から、H-IIAロケット19号機打ち上げ前(Yマイナス1)プレスブリーフィングが行われた。
 (※敬称を略させていただきます)

登壇者 左から
三菱重工業株式会社 MILSETグループ主席チーム統括 森 和久
三菱重工業株式会社 MILSETグループ長 並河 達夫
宇宙航空研究開発機構 射場技術開発室長 川上 道生

・配付資料より
打ち上げ予定日時 平成23年9月17日13時36分〜13時49分
打ち上げ予備期間 平成23年9月18日〜9月26日

・当初予定日8月28日の打ち上げが延期された件についての説明。
並河 指令破壊受信機(CDR)の電子部品の使い方に誤りがあった。同様の事例が無いかメーカーに確認した結果、問題となる事項はみつからなかったが、万全を期するためJAXA/MHIでCDR等全ての集積回路で再確認したところ、使用条件を逸脱する設計不良が確認され、その改修が必要なことから8月25日に打ち上げ延期を決定した。
改修と、その後の点検により健全性が確認され、打ち上げ作業が再開できると判断した。

・作業実績と今後の作業予定
8月25日 火工品結線 ※指令破壊受信機の設計不良につき打ち上げ延期を決定
9月14日 再Y−2 火工品結線、2段ガスジェット推進薬充填
9月15日 Y−1 電波系統点検、推進系最終クローズアウト、機体アーミング、機構系/アンビリカル離脱系最終準備、射点/貯蔵所系設備準備
9月16日〜17日
     機体移動(※時刻などの発表や、報道向けの公開等は無し)
     射点設備系最終準備
     ターミナル・カウントダウン

・気象状況について
台風15号の影響により風が強い。射場は昼頃から強風域に入ると思われる。
週間予報では16日以降は、台風の影響により風雨が強まるが、台風の進路により予報が大きく変わる可能性がある。

・質疑応答

・鹿児島テレビ
打ち上げに向けた意気込みをお聞きしたい。

並河 不適合に対する処置はあったが機体は万全である。隊員の意気も高まっている。できれば晴天の中で打ち上げたい。
森 関係者はモチベーションを維持している。今の日本は沈滞ムードがあるので、種子島で打ち上げを成功することで希望や元気を与えていきたい。
川上 延期があったが、再開し作業が進められている。モチベーションは高い。これからの作業を確実に進め成功したい。

・読売新聞
打ち上げ日程は決まったが、天候が厳しい。どういった確認と判断をどのタイミングでやるのか。

並河 決められた時間では行わない。台風情報は3時間ごとに更新されるはずなので、随時確認していく。

・毎日新聞
機体移動の時間と、打ち上げを成功と判断する時間帯はいつか。

並河 今号機は特別な機体のため、申し上げられない。

・産経新聞
GO/NOGOの判断はいつになるか

並河 台風の進路により随時確認するため確定した時間は無い。
機体移動などの前には従来通り判断していく。

・共同通信
打ち上げ延期の場合、最短でいつ打ち上げになるか。

並河 今回は天候判断が問題となる。いったん燃料を充填した場合は、実績通り中二日になる。

・NHK
打ち上げ時刻は13時36分から同49分の間だが、過去の例から36分の打ち上げと見ていいか。

並河 打ち上げ機会を確保するため、なるべく早い時間帯になるのは確かである。

・産経新聞
指令破壊受信機の不具合はなぜ放置されていたか。どのような反省点があるか。

川上 設計の不適合だが、現在メーカーと調査中である。これまでは正常に作動していたため、発見できなかった。正常であっても点検すると抜けがあるということ。開発する際はこういった問題点が出ないようにしていきたい。
並河 MHIとしても今後、打てる手について反映していきたい。

・読売新聞
各機器メーカーで確認しても不具合が見つからず、JAXA/MHIで再確認したら設計不良が見つかったということか。(※配付資料より)

川上 なぜメーカーで発見できなかったかを確認していく。メーカーは信号ピンの点検だけで、GNDや電源ラインなどは点検していなかった。使っているピンだけでなく、全てのピンについて点検すべきであった。

・南日本新聞
予備期間があまり無いが、天候が回復しなかった場合はどうするのか。

並河 26日までのチャンスで確実に上げていきたい。

・SAC柴田(※会見後のぶらさがりにて)
前回H2BF2でSRB−Aがねじれて分離したが、この対策は予定通り行われたのか。
H2ロケット時代のPST施設を解体したことに伴う変更点はあるか。

川上 今号機から改良されたストラットが適用されている。
PST施設は、H2Aではもともと無い前提なので、打ち上げに影響は無い。PST施設にあったカメラなどの移設は行っている。

以上です。


No.1509 :VABに入ったディスカバリー ●添付画像ファイル
投稿日 2011年7月14日(木)05時59分 投稿者 柴田孔明

VABの中に入ったディスカバリー。しばらくここに置かれるとのことです。


No.1508 :移動中の様子 ●添付画像ファイル
投稿日 2011年7月14日(木)05時57分 投稿者 柴田孔明

移動は快晴の中で行われ、暑さと蚊で大変でした。しかし手が届くような位置を通るなど、見学には良い環境でした。


No.1507 :ディスカバリーの移動 ●添付画像ファイル
投稿日 2011年7月14日(木)05時56分 投稿者 柴田孔明

既に引退し、帰還後の整備が行われているスペースシャトルディスカバリーがオービタ整備施設からVABに移動しました。これから帰還するアトランティスのためだと思われます。ディスカバリーは、既にメインエンジンや姿勢制御エンジンが外されているため、外観がかなり異なります。


No.1506 :スペースシャトル・アトランティス打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2011年7月9日(土)21時02分 投稿者 柴田孔明

 スペースシャトル・アトランティス、STS−135(ULF7)が現地時間2011年7月8日午前11時29分04秒に打ち上げられました。スペースシャトルの最終フライトです。これまでのシャトルのクルーやNASAの関係者も数多く訪れ、最後の打ち上げを見守りました。そして記者やtwitterイベントでの招待者などであふれかえっていて、物凄い熱気でした。

 前日の落雷、そして当日も降雨などで30%程度の打ち上げ確率でしたが、なんとかそれらの問題をクリアし、無事に打ち上がっています。実際、数多くの人が打ち上げるとは思わなかった程です。
 このあと柴田らはオーランドに向かったのですが、物凄い雨だった場所もあり、かなり幸運な打ち上げ機会だったと思われます。
 なお、11時26分の当初打ち上げ予定から少し遅れたのは、関係者の非公式コメントによると、打ち上げ直前にタンクのセンサに問題が見つかったためとのことです。これは問題ないと判断されました。 
 また、今回のクルーは4人と少数で、そのため不要な座席は取り外しているそうです。この4人にするか、あるいは3人にするかの議論も行われ、その結果の4人となっているとのこと。


No.1505 :記者会見の様子 ●添付画像ファイル
投稿日 2011年2月25日(金)22時20分 投稿者 柴田孔明

打ち上げ1時間後に記者会見が行われました。プレスルームの隣に建つ会見場はこんな感じで、意外と狭いです。今回は3分遅延の件や落下物の話が出たようです。


No.1504 :スペースシャトルディスカバリー打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2011年2月25日(金)22時08分 投稿者 柴田孔明

 スペースシャトルディスカバリー、STS−133(ULF5)が現地時間2011年2月24日16時53分24秒に打ち上げられました。ディスカバリー号としては最終フライトになる予定です。
 前日は濃い霧が押し寄せて心配したのですが、打ち上げ日はとても良い天候になりました。

 尚、本来の予定より3分遅れての、ウインドウぎりぎりの打ち上げでしたが、周囲の記者によるとコンピューターが原因とのことでした。これが解消されたとき、報道関係者などが集まる場所では大きな歓声が上がっています。
 写真はカウントダウンクロックの80メートル右の地点で撮影。


No.1503 :竹崎観望台から ●添付画像ファイル
投稿日 2011年1月23日(日)03時06分 投稿者 柴田孔明

竹崎観望台から。

今回の主な取材は以上です。


No.1502 :飛行中の写真 ●添付画像ファイル
投稿日 2011年1月23日(日)03時03分 投稿者 柴田孔明

H-IIBロケット2号機の飛行中の写真


No.1501 : 「こうのとり」名付け親認定証授与式の様子 ●添付画像ファイル
投稿日 2011年1月23日(日)02時57分 投稿者 柴田孔明

「こうのとり」名付け親認定証授与式の様子で、副賞はH2Bロケットと「こうのとり」のレジンキットモデル。


No.1500 :打ち上げ経過記者会見(第2部) ●添付画像ファイル
投稿日 2011年1月23日(日)02時51分 投稿者 柴田孔明

2011年1月22日17時 打ち上げ経過記者会見(第2部)
(※敬称を一部略させていただきます。また質疑応答についても一部略させていただきました)

出席者(左から)
宇宙航空研究開発機構 H-IIBプロジェクトマネージャ 打上執行主任 中村 富久
宇宙航空研究開発機構 HTVプロジェクトマネージャ HTV射場主任 虎野 吉彦

H-IIBロケット2号機 打ち上げシーケンス資料より。
中村・リフトオフから分離まで、予測値と若干のずれはあるがほぼ計画通り。打ち上げは成功。
第2段ロケットの制御落下について、推進系電気系全て正常であり、許可コマンドを送信した。
予定通りアイドルモード(ターボポンプの稼働無し、ガス押しだけで燃焼する)で噴射した。
現時点で落下位置を計算中である。

HTV2について
虎野・2軸制御の確立と通信リンクの確立、そして3軸制御の確立が当面の大きなミッションだった。分離は予定通り。そのあとすぐアメリカのTDRS衛星によって通信リンクが確立した。
15時1分に2軸制御が確立した。予定よりだいぶ早い。3軸姿勢の確立も15時36分に完了した。これもだいぶ早い。
現在、GPSと地球センサを使い、次の22時13分に予定している高度調整マヌーバに向け準備している。各部位の温度を取得し確認している。すこぶる順調である。

質疑応答・種子島会場

不明・第2段が突入して通信が途絶した時間はいつか。また落下は成功したのか。
中村・正確な時間はRCCで作業の音声を聞いただけで把握していない。ただ予定通りなので、うまくいっているはず。

NHK・軌道への投入精度が良かったとあるがどの程度か。
中村・速報値で、殆どど真ん中。ノミナル値である。

朝日新聞・今日の打ち上げの感想と、H2Aと併せて14回連続の成功についてどう思うか。
中村・H2Bの1号機の時は試験機の燃焼試験から半年程度で考える時間が無かったが、今回は時間があったのでかえって緊張していた。成功してほっとした。
「あかつき」の件もあり、プレッシャーがあったので成功し嬉しく思う。
H2Aも含めて計20機で95%の成功率。国から示されたのは20機で90%以上の成功。地上施設も含めた全てがしっかりしていないといけない。これからも続けていかなければならない。

日経新聞・率直な感想と、軌道投入が正確だったことで今後の変更はあるか。
虎野・今回の方が期待度が高く緊張した。HTVもH2Bもトラブルが無かった。事前にトラブルが無いと飛行中にトラブルが出ることもあるが、今回はそういったことは無かった。
正確な位置に投入できたので、予定よりずっと早く進んだ。

読売新聞・日本は信頼性が高いとNASAが言っているが、シャトル退役後のHTVの役割は。
虎野・HTVは当初NASAに相手にされなかった。それは日本に技術が無い、他のシャトルやプログレス・ATVがあり、それらでISSが維持できるため相手にされなかった。
しかしシャトルは運用費が高額な上、老朽化により退役が迫っている。船外物資を運べるのはHTVとなって態度が反転した。非常に重要な使命である。
中村・確実に軌道に送り届けるため、改良をして信頼性を上げていきたい。

東京新聞・H2Bの完成度はどうか。28日のISS結合への意気込みは。
中村・ロケットとしては大変軌道精度が良かった。しかし飛行後の評価を詳細にしないと完成度は判らない。もっと完成度を上げていきたい。
虎野・常々HTV運用チームに言っているのは自分を信じること、訓練の成果を信用すること。きっと実を結ぶ、間違いなくやってくれると確信している。

毎日新聞・軌道投入精度が良かったことで、接近プロセスにどれくらい寄与するか。
虎野・燃料の消費が少なくて済む。接近と離脱の余裕度が高くなった。2軸、3軸の確立が早かった。今後はあまり変わらない。

産経・SRB−Aの燃焼終了が予測より5秒も早いが何故か。
中村・燃焼最後の圧力は傾斜が緩く読み取りにくいため、誤差が大きかったのではないか。
データを精査するが、この程度なら問題ないのではないか。

質疑応答・東京会場

日経新聞・先々週の宇宙開発委員会ではトラブルの報告が少なかったが、今時点ではどうか。
中村・ロケットは増えていない。
虎野・HTVも確か61件のまま。搭載貨物については出ている。

時事通信・第2段の制御落下は成功したのか。
中村・2時間10数分で着水する予定。

日本放送・「あかつき」失敗で水平展開したもののうち、最も力を入れたのは何か。万が一に対する不安はあったのか。
中村・1号機から設計変更したことで見過ごしがないか、物作りの点で見過ごしが無いかを確認した。設備についても点検した。
「あかつき」の不具合は逆止弁が原因だったので、H2Bでも再評価した。
打ち上げは大変緊張した。自信はあったが、緊張したのが実感。

ライター大塚・射場でのトラブルはあったか。
中村・注水系統のバルブから漏れがあったなど、細かい事はあった。こういったメンテナンスに力を入れている。ロケットは毎回新しいものが来るが、施設は何十年と使っているので、本番でトラブルが出ないように努力している。

質疑応答・筑波会場

原田・二度続けて軌道投入が正確であったが、偶然なのか技術的な裏付けがあるのか。
中村・主に偶然だが、飛行解析など色々なパラメータの積み重ねから、うまく予測できるようになってきた。

NVS・打ち上げでSRB−Aがねじれて落ちたようだが。
中村・私もいつもと少し違うように見えた。これから解析して評価する。

NVS・H2BはH2Aと2段目が共通だが、ノウハウはどう生かしているのか。
中村・H2AもH2Bも飛ばし方は同じ。極軌道など他の軌道もH2A同様にできる設計だ。

以上です。


No.1499 :打ち上げ経過記者会見(第1部) ●添付画像ファイル
投稿日 2011年1月22日(土)23時02分 投稿者 柴田孔明

2011年1月22日16時分 打ち上げ後記者会見 第1部
(※敬称を一部略させていただきます。また談話、質疑応答についても一部略させていただきました)

登壇者(左から)
宇宙航空研究開発機構 理事長 立川 敬二
文部科学省 大臣 木 義明
文部科学省 大臣政務官 林 久美子
宇宙開発委員会 委員長 池上 徹彦
宇宙開発戦略本部 事務局長 山川 宏
米航空宇宙局 Ms.Lynn Cline


文部科学省 加藤審議官
文部科学省 佐伯課長
宇宙航空研究開発機構 遠藤理事
宇宙航空研究開発機構 白木理事


立川理事長
本日午後2時37分57秒に予定通り打ち上げて、15分13秒後にHTVを切り離し、軌道に投入した。予定の計画通りの打ち上げで、天候も大変良く、久しぶりに快適な打ち上げだった。

木大臣
H2Bロケット2号機によるHTV2号機打ち上げが成功し、本当に嬉しく思っている。「こうのとり」も所定の軌道に乗った。関係者に心から敬意とお礼を申し上げる。
私自身初めての現地立ち会いで感動的だった。世界の大型ロケットと肩を並べるH2Bが連続成功したことは、技術の着実な向上、信頼性の証しとして大変喜ばしく思う。H2BがH2Aと共に基幹ロケットとして国際市場での活躍を期待する。「こうのとり」もISSとの結合に成功し、初期の目的が達成できるように努力していきたい。

林大臣政務官
今日は天候に恵まれ、また関係者の皆様による長年の努力と尽力により素晴らしい成功を見ることが出来た。
今回の成功でH2AとH2B合わせて14機連続で成功し、世界レベルであると印象づけた。
ISSへのドッキングと補給という重要なミッションがまだ残っているが、日本が世界に大きな貢献ができる確固たる証しとなった。政治の現場からも応援できればと思う。

池上委員長
素晴らしい打ち上げで感動した。ISSにおける日本の活躍は大きい力になる。
今回の成功は大きい意味をもつ。ISSは今、宇宙機で渋滞している。この中でHTVが荷物の出し入れをうまくやれるか心配だが、今日の時点で素晴らしい成功である。

山川事務局長
素晴らしい、完璧な打ち上げだった。プロジェクトの参加者に敬意とお祝いを申し上げる。
これでH2AとH2Bを合わせて95%の成功で世界的にも高い。H2Bによる商業打ち上げの機会が増えるように願っている。
「こうのとり」の三軸制御が確立したが、ISSへのドッキングも成功するよう祈念している。

リン クライン宇宙運用局次長
NASAよりJAXAのH2B/HTV2の成功を心からお祝いする。今回、ISSへの輸送が行われることを嬉しく思う。JAXAはISSプログラムのパートナーとしての約束・義務を果たした。そしてこれが継続していくものであり、また新しい科学実験が行われることを嬉しく思う。
ISSは2016年まで続いていき、今後また非常にエキサイティングなパートナーシップを制定しているところである。
6月頃にソユーズで古川宇宙飛行士がISSに向かうこともお祝いを申し上げる。
リーダーシップと友情に対し、NASAからお礼を申し上げる。

質疑応答・種子島会場

読売新聞・今回の成功による、今後の宇宙開発への影響と、有人飛行についての見通しをお聞きしたい。
木大臣・我が国は独自の有人手段は持っていないが、これまでにISSを通じて有人技術を蓄積している。これからISSを利用していく段階に入っている。文部科学省としても、基幹技術としての帰還機HTV−Rの研究開発に必要な予算として5千万円を計上した。我が国独自の宇宙活動に繋がる技術として取り組んでいく。

東京新聞・「あかつき」の金星軌道投入失敗の直後だが、どういった気持ちだったのか。宇宙開発は失敗が集中しやすいが、今の気持ちはどうか。
立川・「あかつき」は大変申し訳なかった。水平展開し、HTV/H2Bも弁をチェックした。
過去の失敗の経験を即、生かすことにしている。今の時点でうまくいっている。
今、インドもロシアも失敗している。2003年を思い出して対応し、失敗の連鎖を断ち切れてほっとしている。

鹿児島テレビ・H2BはJAXAの打ち上げ担当であり、連続成功へのプレッシャーがあったと思うが感想をお聞きしたい。
立川・H2Aだけで20回成功したいので、あと2回成功したい。H2Bも含めれば合計20機だが、更に記録を伸ばすのが次の課題。将来の有人ロケットのためにもう少し信頼性を上げたい。

中日新聞・H2Bの民間移管の見通し。移管先の三菱重工はどうか。
立川・元々移管を見越して共同開発をしており、そろそろ検討をしているはず。
大型なので衛星のマーケットがあるかが問題。また、いかに信頼性をアピールできるか。これは保険金額にも影響する。民事衛星に活用できれば我々としても意義がある。

日本経済・NASAとしての今回の評価。またシャトル退役に伴うHTVへの期待はどういったものか。
リン クライン・非常に信頼性が高い技術で感銘を受けている。補給という意味で頼りにしている。パートナーシップとしても重要。各補給機で機能・能力が違う。HTVは船外と船内の両方の物資補給が可能であるため、長年にわたって支援をお願いしたい。

鹿児島南日本新聞・ロケットの信頼性はあるが、島への輸送などインフラ改善への取り組みはどうか。
木・今回の成功で国民と共に自信がついた。種子島のインフラ整備については、理事とも勉強し効率的に改善したい。
立川・JAXAからも大型衛星が運べる空港や、トレーラーが通れる道路について、今もお願いしている。

NHK・NASAは日本がHTVを発展させて物資の回収ができる機体や、有人機を作る事が技術的に可能だと思うか。
クライン・イエス、日本が獲得するのは可能だと考える。ISSのパートナーシップとして色々と学ぶことができる。したがって将来、各国の果たす役割で能力が生かされることになる。


質疑応答・東京会場

読売新聞・種子島のインフラ整備は、国として時期的にどう考えているか。
木・地元の協力を得ながらよりスムーズにいくように、出来ることから手をつけたい。

日本経済新聞・HTVは建造も運用も多額の費用がかかる。外交的な活用方法として、アジアへの利用を認めたのは、どういった効果を期待したのか。
木・世界に貢献をする仕事、平和利用には出来る限りの事をしたい。
2016年度以降もISSに参加していくため、これを新たなスタートにしていきたい。


質疑応答・筑波会場
(※会見第2部向け質問のため省略。HTVの状況についての質問だった)

質疑応答・種子島会場

朝日新聞・日本の宇宙戦略は顔が見えないが、戦略本部での課題は何か。
山川・当初想定より年間予算が低い。(約5千億円の想定が約3千億円)
プロジェクトを進める上で厳しい。基本計画で重点化をしていきたい。
国の宇宙開発体制について早急な見直しをして、今年中に一定の方針を得たい。

第1部終了


No.1498 :打ち上げ画像(再掲載) ●添付画像ファイル
投稿日 2011年1月22日(土)23時00分 投稿者 柴田孔明

画像が添付されなかったので再掲載します。


No.1497 :H2Bロケット2号機打ち上げ
投稿日 2011年1月22日(土)22時59分 投稿者 柴田孔明

遅れましたが打ち上げ時の画像です。