宇宙作家クラブ
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●推薦図書リスト
宇宙作家クラブお勧めの宇宙関連図書です。最近追加されたものにはマークがついています。

スペースガイド2000 (財)日本宇宙少年団 編
的川泰宣・毛利衛監修
宇宙開発事業団 編集協力,丸善 ISBN4-621-04719-1 1100円
推薦●野尻 抱介,笹本 祐一 2000年02月29日発行

 これは“宇宙開発における理科年表”です。宇宙カレンダー,前年までの宇宙開発状況総括,各種宇宙機の構造,日本と世界の宇宙機関,人工衛星,探査機,有人宇宙機のデータなど,ポイントを押さえた情報が新書サイズにまとまっていて,座右の書として手放せません。
 本書の原型はNASDAが宇宙関係者と宇宙少年団に配布していた「SPACE NOTE」です。その入手に苦労した宇宙開発ファンも多いのですが,昨年の「スペースガイド1999」から市販されるようになりました。「1999」をお持ちの方は「2000」を比較してみるのも面白いでしょう。(野尻抱介)

 

スペースプレーン 超高層飛行力学 加藤寛一郎
東京大学出版会 ISBN4-13-061103-8 3800円+税
推薦●田巻 久雄 1989年09月15日発行

 東大工学部加藤寛一郎研究室の89年での研究報告。当時流行していたスペースプレーンからスペースシャトル,軌道宇宙機の「最適飛行経路」が独自アルゴリズムのコンピュータシミュレーションによって条件を様々に変えて導き出されている。圧巻はスペースシャトルの「上昇」「旋回(エアロアシストによる軌道面変更)」「帰還(大気圏再突入)」それぞれの最適化された飛行経路そのもの。初期条件,状態条件によって結果がこれだけ変わるものかということに驚かされる。「上昇」での解の一部はM-V4号機ニ段目の挙動を思い起こさせる。ガチガチの工学書なので途中経過は難しい。しかしそれを読み飛ばしてなお驚きに満ちた必殺のネタ本である。(田巻久雄)

 

人類,月に立つ(上下) アンドルー・チェイキン著(亀井よし子訳)
NHK出版 ISBN4-14-080444-0(上)
ISBN4-14-080445-9(下)
上下各2300円
推薦●江藤 巌 1999年7月20日発行(上)
1999年8月25日発行(下)

 NHK-BSで放映されたドキュメンタリー・ドラマ「人類,月に立つ」(From the Earth, to the Moon)の原作。アポロ計画に参加した宇宙飛行士,管制官等の綿密な取材を通じて,当事者しか語り得ないアポロの裏表を記した労作。上下巻合わせて約900pもあるが,アポロ計画を知るための必読書と形容して良いだろう。訳文は,専門用語よりもむしろ周辺分野が多少怪しいが,全体としては読みやすく合格点。 (江藤 巌)

 

有人宇宙基地・ミール 大田憲司 著
新読書社 ISBN4-7880-9011-2 2884円
推薦●野尻抱介 1995年3月20日発行

 アメリカに並ぶ宇宙開発の雄,ソ連・ロシアについては外国の書籍はともかく日本の書籍情報はかなり限られたものでした。そのなかで本書は宇宙ステーション・ミールについてわかりやすく解説した貴重な本だと言えるでしょう。
 全体像を把握するには良い本だと思います。(野尻抱介)

 

宇宙飛行士になるための本 宇宙開発事業団編
同文書院 ISBN4-8103-4002-3 1200円
推薦●野尻抱介 1987年10月14日発行

 宇宙利用,ロケットの構造や運航,宇宙生活,宇宙飛行士の選抜など,幅広く解説している。平易なわりに深い,ありそうであまりない本。
 土井隆雄さんが執筆した3章が特に気に入っています。(野尻抱介)

 

宇宙で生きる 新田慶治・木部勢至朗 共著
オーム社(テクノライフ選書) ISBN4-274-02271-4 1500円(本体1456円・税44円)
推薦●三島和彦 平成6年10月30日第1版第1刷発行

 宇宙で生活するために必要な条件とは何か,また,どんな原理が使われているかが分かる本。図表も豊富で分かりやすく,お手頃価格なのも嬉しい。苛烈を極める宇宙をいかに住み心地のよい場所に変えていくか,簡潔な文章の隙間からロマン溢れる世界を垣間見ることができます。
 スペースコロニーや純国産宇宙服を夢見ているあなた,そして,夢見てるだけじゃなくて,ひょっとして実現するかもしれないあなたにオススメ! (三島和彦)

 

H−IIロケット上昇 松浦 晋也 著
日経BP社 ISBN4-8222-4084-3 2800円+税
推薦●林 譲治 1997年8月11日発行

 この本は言うまでもなくH−IIロケットに関する本なのですが,同時に「取材をするとはどういうことか」あるいは「すぐれたジャーナリズムとはどんなものか」を我々の目の前に提示してくれた本でもあります。
 H−IIロケットに 限らず,巨大プロジェクトを実現するためには個人や組織がどう考え,どう行動したかがこの本には描かれています。
少なくともH−IIロケットや日本の宇宙開発を考える時に必読書の一つでしょう。これが誉め過ぎでは無いことは宇宙作家クラブの他のメンバーの方も同意してくれると思います。(林 譲治)