投稿日 2017年9月17日(日)19時58分 投稿者 渡部韻
赤外(熱赤外)を観測するSGLI-IRSのキャリブレーションでは更に深宇宙も用います。SGLI-IRSでは観測窓から入ってきた光を反射鏡で45度曲げてTIR/SWIセンサーへ導きますが、この反射鏡を回転させるてSGLI-IRS側面に開いた窓(写真の筒状の部分)から深宇宙が、また更に回転させると反射鏡を挟んで観測窓と反対に設置された黒体がセンサーの視界に入るので、これを使って熱赤外(TIR)のキャリブレーションを行います。同様に短波長赤外(SWI)もSGLI-IRS背面から導入された太陽光および内蔵LEDランプをスペクトラロンで反射させたものを反射鏡でセンサーに導いてキャリブレーションを行います。
他にもラインセンサーのキャリブレーション方法として、GCOM-C全体をZ軸で90度回転させて地上の同一地点をラインセンサーの全素子がなぞるように観測させることで、センサー毎のばらつきを確認する方法もあるそうです。これらキャリブレーションについての詳細はGCOM-Cオフィシャルページの「SGLI関連文書」等をご覧ください。
http://suzaku.eorc.jaxa.jp/GCOM_C/w_sgli/doc_sgli_j.html
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