宇宙作家クラブ
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No.384 :ミール日本上空通過
投稿日 2001年3月23日(金)13時33分 投稿者 江藤 巌

 ミールは最後の逆噴射にも成功し、大気圏に向け高度を下げつつある。
ミールは現在日本の上空を通り抜けつつあるが、高度は150km以上の大気圏外なので、日本に破片が落下する可能性はまったくない。ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最終エンジン噴射に向けた姿勢制御)
文部科学省宇宙ステーション「ミール」関連情報
的川泰宣の「ミール落下日誌」
Space.com
CNN
SpaceDaily
ミール宇宙ステーション地上観測ネットワーク


No.383 :ミール最終逆噴射進行中
投稿日 2001年3月23日(金)13時20分 投稿者 江藤 巌

 ミールの落下に向けた軌道制御のための最後の逆噴射が現在進行中である。
ミールとドッキングしているプログレス無人補給船のロケットは日本時間の午後2時7分に点火されて現在燃焼中で、午後2時30分頃まで続く予定。これによりミールの最終落下コースが決まる。
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最終エンジン噴射に向けた姿勢制御)
文部科学省宇宙ステーション「ミール」関連情報
的川泰宣の「ミール落下日誌」
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ミール宇宙ステーション地上観測ネットワーク


No.382 :ミール2回の軌道制御のまとめ
投稿日 2001年3月23日(金)12時14分 投稿者 江藤 巌

的川泰宣の「ミール落下日誌」よりまとめ。
第1回噴射直前の遠地点高度231km、近地点高度213km。

第1回逆噴射
 23日日本時間午前9時31分より53分22秒まで。減速は9.3m/s。
逆噴射後の軌道高度は遠地点219.3km、近地点188.2km。
平均軌道速度7.782km/s。

第2回逆噴射
 日本時間午前11時0分から23分18秒まで。減速は10.4m/秒。
逆噴射後の軌道高度は遠地点218.5km、近地点158.5km。
平均軌道速度7.791km/s。

 3回目(最終)の逆噴射は、日本時間午後2時7分に開始予定。エンジン作動は23分間。

No.381 :ミール2回目の減速も成功
投稿日 2001年3月23日(金)11時02分 投稿者 江藤 巌

 ミール宇宙ステーションにドッキングしているプログレス無人補給船は、日本時間の11時から11時23分までエンジンを作動させ、ミールの軌道高度を遠地点217km、近地点159kmまで落とす減速を行った。
 午後2時過ぎには3回目の減速が行われ、ミールは日本の上の大気圏外を通過して、南太平洋へと落下することになる。
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(第2回エンジン噴射)
文部科学省宇宙ステーション「ミール」関連情報
的川泰宣の「ミール落下日誌」
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No.380 :第1回減速は成功、次は11時頃に
投稿日 2001年3月23日(金)09時34分 投稿者 江藤 巌

ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(第1回エンジン噴射)
ロシア政府の情報によれば、「ミール」の軌道離脱のための第1回エンジン噴射は、日本時間3月23日9時31分から9時54分まで実施され、現在、「ミール」の軌道、姿勢、エンジン状態は正常とのことです。
なお、第2回エンジン噴射は、日本時間3月23日11時頃から実施される予定です。

No.379 :ミール第1回の減速
投稿日 2001年3月23日(金)09時15分 投稿者 江藤 巌

 23日のモスクワ時間午前3時31分(0031GMT)、日本時間同日午前9時31分に、ミール宇宙ステーションにドッキングいしているプログレス無人補給船のロケット・エンジンが、計画通り第1回の逆噴射のため点火された。エンジンは20分間作動し、減速は成功したもよう。
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
文部科学省宇宙ステーション「ミール」関連情報
的川泰宣の「ミール落下日誌」
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No.378 :ミール最新情報
投稿日 2001年3月22日(木)20時46分 投稿者 江藤 巌

ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
<ミールの軌道について>
(ロシア航空宇宙庁飛行管制センター発表/現地時間3月22日現在)
●ミールの軌道の平均高度
   216.8km
●ミールの軌道の降下速度
   3.4km/1日
●自然落下の場合の落下予測日
   3月28日(−1〜+1)

註:ミールは明朝から3回にわたって人為的に軌道を降下させて、大気圏に再突入させることになるので、上記のデータからこの先のミールの軌道を予測することは出来なくなる。しかし例え軌道の制御が失敗したとしても、ミールの落下が3月28日以降になることはまずないだろう。

文部科学省宇宙ステーション「ミール」関連情報
的川泰宣の「ミール落下日誌」
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No.377 :ミール明日午後に落下
投稿日 2001年3月22日(木)16時45分 投稿者 江藤 巌

 ミールの落下予定時刻まで丸1日を切った。
日本時間22日10:08に行われたスピン・モードの停止は完了、11:32の太陽電池パネルを太陽に向けて充電を図る慣性座標系に固定した姿勢への変更も成功した。
宇宙ステーション「ミール」関連情報
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(姿勢の変更の状況)
的川泰宣の「ミール落下日誌」

駐日ロシア連邦大使館プレスレリーズより(モスクワ時間と日本時間の時差は6時間)
3月21日から22日にかけての夜、「ミール」は現在のスピン状態から安定した飛行状態に移される。この安定した飛行状態は、ステーションの蓄電池の電荷を最終的操作実施に必要なレベルにまで上げ、能動的運動操作へ移行するまでこのレベルを維持することを可能にする。この能動的運動操作は3月22日から23日にかけての夜に、制動噴射のために予定された姿勢ヘステーションを方向転換することによって開始される。
3月23日3時30分と5時00分(モスクワ時間)に、遠地点217km、近地点158kmの降下軌道を形成する2回の噴射が順次行われる。8時10分に、ステーションの落下軌道への移行を保障する最終的制動噴射が行われる。

No.376 :ミール廃棄オペレーション開始
投稿日 2001年3月22日(木)12時00分 投稿者 江藤 巌

 ロシアの中央管制センター(TsUP)は、日本時間の22日正午過ぎに、ミール宇宙ステーションの廃棄作戦を開始した。
最初に行われたことは、ミールのスピン安定飛行を取り止めて、太陽電池パネルを太陽に向ける姿勢制御モードに入れることである。
これによりバッテリーを充電した上で、ミールのコンピューターを起動する。万一ミール自体のコンピューターが不調の際には、ドッキングしているプログレスのコンピューターが以後の姿勢制御に用いられる。
 この姿勢制御が順調にいった場合には、日本時間の23日午前9時30分ごろにプログレスのロケット・エンジンで最初の軌道降下のための逆噴射(デルタV約10m/s)を行う。
午前11時前後に2回目の逆噴射(デルタV約10m/s)が行われ、同日午後2時過ぎに約22分間の最終の逆噴射(デルタV約25m/s)が行われる。
 この作戦が成功すれば、ミールは23日の午後2時30分前後に本州西部の上空を通過しつつ降下して、大気圏に再突入して南太平洋に落下することになる。
日本の上空を通過する際の高度は150kmから170kmで、事実上大気圏の外なので、制御が成功した場合にはミールの破片が日本に落下する可能性は全くない。
 万一ミールの制御が失敗した場合には、3月の28日までに地球上のどこかに落下することになるが、落下地点は直前にならないと予測は出来ない。この場合日本に落下する可能性は、ミールが落下する可能性のある地球上の面積の中で日本の面積が占める割合そのもので、いずれにしてもきわめて小さいといえよう。

的川泰宣の「ミール落下日誌」より
5 なお一部の新聞には、上記の噴射不足の場合の「落下の可能性」が大々的に報道されているが、この辺が難しいところだ。センセーショナルに報道すればするほど危機管理をしたことになると考えるのは間違いだが、絶対安全と断言するのもどうかということで、要はやはりどこかに「冷静に騒ぐ基準」を設定しなければならないのだろう。個人的には飛行機事故の確率くらいが一応の基準と思われるのだが・・・・。注目すべきは、「日本に落ちることは全くと言っていいほどありえない」と言明すると、「なあんだ」とがっかりする記者さんがいることである。センセーショナル志向の記者さんほど、その傾向が強いことは言うまでもない。
6 言うまでもなく、プログレスのエンジンが第1回、第2回ときちんと噴いて、しかも第3回に途中で噴射が止まってしまう確率、さらにその場合中途半端な自然落下になるのだが、それが狭い日本の国土に、多周回の中でちょうど落下する確率なんて、わずかなものである。今回に関しては、それくらいの「情報注目」で事足りる程度と考えてほしいのだが・・・・。

文部科学省宇宙ステーション「ミール」関連情報
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
「ミール」の軌道離脱計画について

No.375 :ディスカヴァリーISS第一次乗員とともに深夜のKSC帰還
投稿日 2001年3月22日(木)00時47分 投稿者 江藤 巌

 スペースシャトル・ディスカヴァリーは、STS-102/国際宇宙ステーション(ISS)フライト5A.1を終えて、アメリカ東部標準時の21日午前2時31分、日本時間の同日午後4時31分に、フロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)に着陸した。
 ディスカヴァリーには、J・ウェザビー(機長)、J・ケリー(パイロット)、A・トーマス(ミッション・スペシャリスト)、P・リチャーズ(MS)の4人の乗員とともに、ISSで最初の滞在任務を終えたW・シェパード(遠征隊長、米)、Y・ギジェンコ(ソユース機長、露)、S・クリカリョフ(エンジニア、露)の3人からなる第一次遠征隊が同乗していた。ディスカヴァリーの打ち上げに同乗していた第二次遠征隊のY・ウサチョフ(遠征隊長、露)、J・ヴォス(米)、S・ヘルムズ(女性、米)の3人は、第一次遠征隊と交替してISSに残った。第二次遠征隊は、今年7月半ばのSTS-105/7A.1で地上に戻る予定。
 シェパードら第一次遠征隊は、2000年の10月31日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのソユースTMに乗って打ち上げられて、11月2日からISSに滞在していた。彼等の宇宙滞在期間は138日17時間39分になる。
 第一次遠征隊は、彼等の乗って来たソユースTM-31をISSにドッキングしたまま残して来たが、ソユースTMの軌道上での使用期限がまもなく切れるので、4月の末には交換用のソユースTM-32が打ち上げられ、ISSとドッキングすることになる。しかしソユースTM-32の乗員にアメリカ人の宇宙観光旅行者デニス・ティトーを加えるかどうかでロシアと他の参加国の意見が分かれている(372参照)。
NASA Human Spaceflight
スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-102/国際宇宙ステーション組立ミッション(5A.1))の着陸について
第一次遠征隊ISS滞在日誌
CNN
FLORIDA TODAY
Space.com
SpaceflightNow

No.374 :ミール落下は23日の午後3時から3時半
投稿日 2001年3月21日(水)23時18分 投稿者 江藤 巌

文部科学省ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
<ミールの軌道について>
●ミールの落下オペレーション開始予定日
  2001年3月22日
●ミールの落下予定日時
   2001年3月23日  午後3時〜3時30分頃

落下予定海域

<ミールの軌道について>
(ロシア航空宇宙庁飛行管制センター発表/現地時間3月21日現在)
●ミールの軌道の平均高度
   220.2km
●ミールの軌道の降下速度
   4.2km/1日
●自然落下の場合の落下予測日
   3月28日(−1〜+1)

3月21日発表 「ミール」の軌道離脱計画について
1.軌道離脱計画
 外務省経由で入手した情報等によると、3月20日にロシア政府の関係省庁委員会が開催され、「ミール」の軌道離脱計画が決定された。
現時点までに判明している本計画の概要は、以下のとおりである。
(1)落下オペレーションの時間(日本時間)
第1回エンジン噴射:3月23日 午前9時30分頃
第2回エンジン噴射:3月23日 午前11時頃
第3回エンジン噴射(最終):3月23日 午後2時頃
  日本上空通過(高度170〜150km):3月23日 午後2時30分頃
  南太平洋に落下: 3月23日 午後3時〜3時30分頃

(2)第1回、第2回及び第3回のエンジン噴射における減速の計画値は、それぞれ約10m/秒、約10m/秒及び約25m/秒である。

(3)第3回エンジン噴射において、搭載燃料は全て使い切る予定。

(4)制御に用いるコンピュータは「ミール」に搭載されたものが用いられるが、緊急時には「プログレス」に搭載されたものが用いられる。

注)軌道離脱計画が計画どおり実施された場合は、日本の上空を通過しても十分な高度があるため、日本への影響は全くない

2.第1回及び第2回エンジン噴射異常における影響の検討
 第1回及び第2回エンジン噴射時において異常が生じた場合は自然落下となるが、落下時期は何も噴射しない時の自然落下予定日(3月27日〜3月30日)より早まる可能性がある。

3.最終エンジン噴射異常における影響の検討
・搭載燃料が全て使い果たされることから、最終エンジン噴射が長すぎて落下物の影響が日本にまで及ぶ場合を想定する必要はない。・最終エンジン噴射が短すぎた場合、24日正午までにおいては、下記の時間帯に軌道が日本近辺を通過する可能性がある。
(1)3月23日 午後3時50分〜4時30分頃(台湾と沖縄の間の海域)
(2)3月24日 午前6時05分〜6時45分頃(西日本南方海域から関東南岸)
(3)3月24日 午前7時40分〜8時20分頃(北海道の北側の海域)
(注)軌道の予測誤差は軌道と直角方向に±300km程度である。また、落下分散範囲は、軌道と直角方向に±100km程度である。

宇宙ステーション「ミール」関連情報

的川泰宣の「ミール落下日誌」より
4 ただし、上記のすべてのデータは、「基本計画」として発表されているものであり、少しずつの変更はありうると考えられる。また、第3回の速度修正が、上記の1周後になる可能性も残されており、この場合は、第3回修正以降の時刻は約90分遅れとなり、日本上空の通過は、3月23日16時前後になる見通しである。
 5 なお、バックアップとして3月24日落下という計画もあり、その場合の速度修正の時刻は上記よりも約20分早くなる見込みである。

No.373 :ディスカヴァリー降下開始
投稿日 2001年3月21日(水)14時28分 投稿者 江藤 巌

 ケネディ宇宙センター(KSC)の天候はおおむね良好で、ディスカヴァリーはアメリカ東部標準時(EST)21日午前1時26分、グリニッジ平均時(GMT)0626時、日本時間(JST)午後3時26分に軌道離脱(deorbit)の噴射を行った。
 KSCの滑走路15への着陸はEST午前2時31分、GMT0731時、JSTでは午後4時31分になる。
 ディスカヴァリーにはもともとの4人の乗員の他に、約20週間の宇宙滞在を終えた国際宇宙ステーション(ISS)の第一次遠征隊の3人が乗り込んでいる。
FLORIDA TODAY
Space.com

No.372 :宇宙観光旅行で米露が対立他
投稿日 2001年3月21日(水)12時14分 投稿者 江藤 巌

・ティトーのソユース搭乗で米露が鋭く対立
 初の宇宙観光旅行者アメリカ人のデニス・ティトーのソユースTM搭乗が、ロシアとその他の国際宇宙ステーション(ISS)計画参加国との間の摩擦を引き起こしている。ソユースTMの打ち上げは4月30日に予定されている。
 ロシアはISSにドッキングしているソユースTMの交換を機に、ティトーを二人のロシア人宇宙飛行士と共にISSに送り込もうとしている。ティトーはソユース搭乗のために、ロシアに2000万ドル(約24億円)を支払った。
これに対してアメリカを初めとする他の計画参加国は、ISSに観光客を受け入れるのはまだ時期尚早としてティトーの搭乗に反対する意向をロシア側に表明している。
 ティトーを含むソユースTMの正規乗員とバックアップ乗員は、ISSに関する最終訓練のため先週末からジョンスン宇宙センター(JSC)のあるヒューストンに滞在しているが、NASA(米航空宇宙局)はティトーがNASAの施設で訓練を受けることを拒否している。
このためティトーの訓練参加が認められるまで、ロシア人宇宙飛行士達がNASAでの訓練拒否を表明する一幕もあったが、ロシア政府の説得で宇宙飛行士の訓練は再開されるようである。
 ロシア側は、交換用のソユースTMの乗員を決めるのはロシアの裁量の範囲と主張しているが、アメリカ側は乗員は参加国の了承の下に決定されるべきものとしている。
 ティトー搭乗問題は、ロシア、アメリカ、ヨーロッパ宇宙期間(ESA)、日本、カナダ、ブラジルの全16カ国が参加している国際宇宙ステーション計画にとっての大きな問題となりつつある。CNN
FLORIDA TODAY
Space.com
SpaceDaily
SpaceDaily
Reuters/Yahoo!News
AP/Yahoo!News
BBC
USA TODAY
The Washington Post
spaceflight Now


・ミールでタコス!
 アメリカのタコス料理店タコ・ベルが、南太平洋に標的を浮かべて、もしミールの破片がこの標的に命中したらアメリカ中の人に無料でタコスを振る舞うとのキャンペーンを展開している。
標的は40フィート(12.2m)四方で、中央にタコ・ベルの鈴のマークが、上下に”無料のタコス””ここ”の文字が描かれている。
ミールの破片がこの標的を直撃する可能性はきわめて小さい。

・ディスカヴァリーまもなく着陸
 スペースシャトル・ディスカヴァリーは、STS-102/ISSフライト5A.1を終えて、21日の東部標準時午前2時31分、日本時間午後4時31分に、フロリダ州のケネディ宇宙センター(KSC)に着陸する予定。
天候不良による着陸延期が心配されたが、当日になって現地の天候は劇的に回復し、着陸には支障ないと見られている。
FLORIDA TODAYミッション速報
Space.comミッション速報

No.371 :ミール最新情報
投稿日 2001年3月21日(水)09時01分 投稿者 江藤 巌

 いまのところ、ミールが南太平洋の海域に落下する予定は23日午後と変わりない。
ミールの軌道高度は21日中にも220kmを切ると思われ、予定通り21日には廃棄オペレーションが開始されよう。
 これまで伝えられた廃棄オペレーションの手順では、ミールが高度220kmを切ってから15周回目でプログレス無人補給船のロケット・エンジンによる1回目の逆噴射を行い(減速9m/s)、軌道を引き下げる。116周回目にも2回目の逆噴射を行い(減速9m/s)、次の日の2周回目に最後の3回目の逆噴射を行う(減速約25m/s)。ロシア上空での最後の逆噴射でミールは落下軌道に入り、恐らく日本の上空を通って大気圏に再突入し、南太平洋上で燃え上がる。
ミールが完全に燃え尽きることはなく、破片の一部が洋上に落下する可能性が高い。
文部科学省ロシアの宇宙ステーション「ミール」の軌道離脱計画について(最新情報)
<ミールの軌道について>
(ロシア航空宇宙庁飛行管制センター発表/現地時間3月20日現在)
●ミールの軌道の平均高度
   224.4km
●ミールの軌道の降下速度
   3.5km/1日
●平均高度の220km到達予測日
   3月21日(〜+2)
●自然落下の場合の落下予測日
   3月28日(−1〜+2)

No.370 :ミール落下は23日午後3時に
投稿日 2001年3月20日(火)14時31分 投稿者 江藤 巌

 20日に開かれたロシアの宇宙当局者の会議で、ミール宇宙ステーションを3月23日に南太平洋に落下させることが正式に決まった。
落下の予定時刻は、モスクワ時間で23日の午前9時、グリニッジ平均時(GMT)では同日0600時、日本時間では同日の午後3時になる。
ミールにブレーキを掛ける三度の逆噴射の最初の回は、23日の午前3時30分(0030GMT)、日本時間同日午前9時30分に行われる。