投稿日 2001年8月23日(木)17時42分 投稿者 江藤 巌
・ディスカヴァリーとISS第二次遠征隊帰還
スペースシャトル・ディスカヴァリー(STS-105/ISSフライト7A.1)は、アメリカ東部夏時間の8月22日の午後2次3分(日本時間23日午前3時23分)にケネディ宇宙センター(KSC)に着陸した。ディスカヴァリーの着陸は、KSC周辺の天候不良から計画より1周遅らされた。
ディスカヴァリーには出発時からのスコット・ホロウィッツ機長ら4人の乗員の他、国際宇宙ステーション(ISS)で日間の長期滞在任務を終えた第二次遠征隊のユーリー・V・ウサチョフ(ロシア、遠征隊長)、ジェイムズ・S・ヴォス(アメリカ)、スーザン・J・ヘルムズ(アメリカ)の三人の宇宙飛行士が乗っていた。第二次遠征隊の宇宙滞在は165日と4時間10分になった。
ウサチョフら三人は、今年の3月8日に同じディスカヴァリー(STS-/ISSフライト5A.1)からISSに乗り込み、ISSにマニピュレイター(ロボット・アーム)やジョイント・エアロックを取り付けるなどの建設作業を行った。
フライト7A.1ではISSの遠征隊の交替の他に物資補給や実験機器の運び込みが行われ、レオナルド多目的補給モジュール(MPLM)に積み込まれた12台のラックがISSに移されて取り付けられた。ディスカヴァリーの乗員は二度の機外活動(EVA)を行った。
現在ISSにはディスカヴァリーで8月10日に飛び立ったフランク・L・カルバートスン(アメリカ、遠征隊長)、ヴラジーミル・N・ジェジューロフ(ロシア)、ミハイル・チューリン(ロシア)の三人の第三次遠征隊が滞在している。第三次遠征隊は今年の12月初めまでISSに留まり、STS-108/ISSフライトUF-5(エンデヴァー)で帰還する予定である。
STS-105 Post-Mission Summary
Mission: International Space Station Flight 7A.1
Shuttle: Discovery
Launch Pad: 39A
Launch: Aug. 10, 2001 4:10 p.m. CDT
Window: Less than 5 minutes
Docking: Aug. 12, 2001 1:42 p.m. CDT
EVAs: 2 space walks
Undocking: Aug. 20, 2001 9:52 a.m. CDT
Landing: Aug. 22, 2001 1:23 p.m. CDT
Duration: 11 days,21 hours,13 mins
Orbit Altitude: 122 nautical miles
Orbit Inclination: 51.6ー
スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-105/国際宇宙ステーション組立ミッション(7A.1))の着陸について
これまでのISS組立フライト及び今後の予定
FLORIDA TODAY
FLORIDA TODAY STS-105ミッション速報
FLORIDA TODAY シャトル帰還スライド・ショー
CNN
Space.com
SpaceDaily
・ISSからプログレス切り離し
ディスカヴァリーが離れた直後のISSからは、ロシアのプログレス4無人補給船が切り離されて、大気圏に突入して燃え尽きた。
プログレス4は今年の5月下旬に打ち上げられて、ISSに補給物資を届けた後もドッキングしたままになっていたが、新しいプログレス5を受け入れるために切り離されたものである。
プログレス5はカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、8月21日の午後6時23分(日本時間)に打ち上げられており、23日午後7時前後(日本時間)にISS途ドッキングする計画である。
ISSステイタス・リポート
ロシア・プログレス補給船(国際宇宙ステーションへの補給ミッション(5P))の打上げについて
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