宇宙作家クラブ
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No.815 :ロフトネイキッドでのイベント
投稿日 2005年1月10日(月)23時52分 投稿者 笹本祐一

 笹本祐一です。2005年も宇宙作家クラブをよろしくお願いします。

 今年最初のイベントが決定しましたので告知します。会場が小さいので、ご予約はお早めに。


■1.22(土)@NAKED LOFT
「宇宙にいこう!」
ロケットを設計したり、いままでにない技術のものを創造したり……
まるでリアルドラえもんポケット・野田司令こと野田篤司さんに訊く、
宇宙への行き方。質問コーナーあり。
第一部:野田司令、浅利さんによるトーク(宇宙にいくための知識講座)
第二部:質問コーナー
【出演】野田篤司(宇宙機エンジニア)【司会】浅利義遠(あさりよしとお/漫画家)
OPEN 18:00 / START 19:00 ¥1000(+1order)

詳しくは、以下のURLにアクセスして下さい。

http://www.loft-prj.co.jp/naked/ucyu.html
会場が小さいので、予約が必要です。

No.813 :このようなイベントがあります
投稿日 2004年8月31日(火)18時01分 投稿者 松浦晋也

 明日開催という、急な話ですが、このようなイベントが新宿・ロフトプラスワンで開催されます。お時間のある方はどうぞ。

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●9/1(水)
「肥やしの人」〜立体職業図鑑〜
 こんな仕事をしている人がいる。えらいとか若いとか収入あるとか関係ない、それを
 職にして生きているということ。訊くと肥やしになる話。今回のゲストは作家の菊地
 秀行さんと某司令ともう一方お呼びします。菊地さんはルポライターから現在の作家
 に。そのあたりの作家になったまでの過程のお話しを、某司令からは某エンジニアに
 なられたお話しを増子&藤谷が笑いとダジャレを含めつつ(?)訊いていきます。
 【出演】増子直純(怒髪天)、藤谷文子(女優)
 【Guest】菊地秀行(作家/『魔界都市<新宿>』『ヴァンパイアハンターD』等)、
 他
 Open/18:30 Start/19:30 ¥2000(飲食別)
 ※当日券のみ
 
 会場:新宿ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2)
 03-3205-6864
 http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
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No.811 :[宣伝]笹本祐一、NHK視点・論点に出演
投稿日 2003年12月4日(木)00時28分 投稿者 笹本祐一

 笹本祐一です。
 このたび、12月5日22時50分から23時放送のNHK教育テレビ視点・論点に出演することになりました。
 お題は、「幻の日本有人宇宙計画」、浮んでは消える日本の有人宇宙計画の歴史についてつたないながらも解説する予定です。
 日本独自の有人宇宙船計画、ふじ計画についても、小林伸光の未公開CG動画イメージともども紹介します。
 視点・論点へのSF作家の出演は小松左京以来だそうです。
 全国放送かと恐れおののいていたら、なんと衛星での全世界放送だそうです。
 ご用とお急ぎでない方は、よろしくお願いいたします。

No.810 :番外編:西之表で聞こえた音が小さかった
投稿日 2003年11月30日(日)12時39分 投稿者 松浦晋也

 番外編です。島に来るたびにお世話になっている西之表の土産物店の店主、ヒゲさんの話。

 打ち上げは西之表からも見えるので、いつも西之表の人は打ち上げ時間になると外に出て眺めるのだそうです。今回は曇っていたので見えなかったのですが音は聞こえてきたとのこと。

 ところがいつもよりも音が小さい。「あれ、これがロケットの音かな」というほど音が小さかったそうです。「おかしいなあ」「どうしてだ」「でも打ち上げ成功したんだろう」と話し合っているうちに失敗の報が入ったとのこと。

 前の書き込みで雲が吸音材になる、と書きましたが、ヒゲさんによると雲があると音を反射するのでむしろ大きく聞こえるそうです。

 これが失敗原因と関係するかは分かりませんが、とりあえず書き留めておきます。

No.809 :中継の終了とSRB-A分離の仕組み
投稿日 2003年11月29日(土)19時54分 投稿者 松浦晋也


 プレスセンターを撤収して西之表の宿に戻ってきました。これ以上の情報は今後の調査に待たなければならないので、これにて中継を終了します。

 最後に一つ解説を。固体ロケットブースターSRB-Aの分離の仕組みです。図がないと理解しにくいかもしれませんがとりあえず解説してみます。

H-IIAは第一段の一番下に力を受ける梁(ビーム)が入っています。ここでSRB-Aの推力を受けなくてはなりませんが、SRB-A本体は力の集中に弱いC/C複合材製なのでSRB-A下部で第1段と接合するわけにはいきません。そこでSRB-Aにアルミ合金のキャップをかぶせ、そこにSRB-Aと第1段を結合するメインの支持棒(ブレス)を取り付けます。

 横から見ると斜めに太いブレスが走っていますが、これがSRB-Aと第1段を力学的に結合しているのです。上下の細いブレスは単にSRB-Aを支えているだけです。

 分離の時には、まず上下のブレスを第1段に近い部分を爆裂ボルトで切断します。すると斜めの太いブレスが回転して下にSRB-Aが落ちていきます。ある程度まで落ちたところでメインのブレスの根本を切断します。

 今回は上のブレス2本の切断ができずに、そのままSRB-Aがぶらさがった形になってしまいました。

 このやり方では、分離時に切断する場所がSRB-A1基につき6カ所あります。H-IIの固体ロケットブースターでは、分離箇所は3カ所でした。このためH-IIAの開発時に「これは果たしてきちんと分離するのか」という議論がでました。しかし爆破ボルトの信頼性はきわめて高いので、大丈夫ということになり、実際地上試験やこれまで5回の打ち上げでは問題は発生しなかったのです。

 上部ブレスを分離する爆裂ボルトに点火する配線は、第1段から2系統入っています。2系統の配線は、SRB-Aの内部でさらに2つに分岐して、2本の上部ブレスへと配線されています。つまりどちらか1系統が動作しなくても2本のブレスをきちんと切断できるようになっています。

 果たして何が問題だったのかは、今後の調査を待たなくてはなりません。

No.808 :失敗を受けての記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2003年11月29日(土)16時50分 投稿者 松浦晋也


午後3時45分からの記者会見の様子です。写真は模型を使って説明する三戸理事。

理事 三戸宰 打ち上げ実施責任者代理
山之内秀一郎 理事長 打ち上げ実施責任者
文部科学大臣
河村健夫
内閣府 國見 昌宏 内閣情報調査室 内閣衛星情報センター室長
宇宙開発委員会 井口雅一

まず、山之内理事長、河村大臣のおわび。徹底解明を決意。対策本部を設置した。

 メンバー表が配布されたが、メンバーは主に文部科学省の局長、審議官、課長クラス。

#技術者が入っていないので、結局この下に実際の調査を行う部会ができることになるだろう(松浦注)。

 井口委員長のおわび。H-IIAもH-IIと同様に6回目に失敗してしまった。衝撃を受けている。一刻も早く原因を究明して対策を立てたいと考えている。自分は、H-II8号機の原因調査をして、その宇宙開発委員会委員長を仰せつかった。

 國見室長。今年3月の打ち上げに今回の2機を併せて4機体制を目指していたが、それ可能になった。大変に残念であり心からお詫び申し上げる。

質問:河村大臣はどこで失敗の報を聞いたか。
答え:打ち上げは展望台でみていて別室で失敗の報を聞いた。延期もされ万全を期して打ち上げたものが失敗したことに大きな衝撃を受けた。

質問:打ち上げから失敗までの経過を分かっている限り知りたい
答え(三戸):リフトオフ後、SRB、SSBの点火も燃焼も正常だった。第1段の後半から速度が計画よりも落ちていた。第2段でカバーしようとしたが十分に速度をかせぐことができないという状況になった。テレメーターの中の画像を見たところ、右側SRB-A分離の上の支持棒(ブレス)が切断されず、SRB-Aがぶらさがっている画像が写っていた。このSRB-Aの重量分だけ重くなり速度が稼げなかったことが判明した。分離できなかった原因は早期究明を目指す。

質問:9月10日にはSRB-Aのトラブルで部品を交換しているが、そのときトラブルを出したほうのSRB-Aか。
答え:そうである。ただしそのときの点検部位は前部ブレスではない。

質問:前部ブレスを分離するための爆裂ボルトの着火信号は確認できたのか。また分離確認信号は出たか。
答え:分離着火信号は確認できた。分離の確認は画像で行うことになっている。

質問:アナウンスでは分離といっていたが。
答え:アナウンスの部署は分離信号確認で分離とアナウンスすることになっている。

質問:理事長に。JAXA最初に躓いたことについて。
答え(山之内):深刻に受け止めている

質問:今後の打ち上げのめどはなくなったのか。
答え(山之内):まだ申し上げられる段階ではない。徹底的原因究明が先である。

質問:当面IGSは2機だと、撮影できないところが出てくると思うが
答え(國見):地球上任意の地点を1日1回というのが4機体制の意味だった。2機だけだとおおむね2日に1回の撮像しかできなくなる。

質問:日本の安全保障への打撃と考えていいか。
答え:非常に残念であると考えている。

質問:理事長、辞任を含めて責任のとりかたは。
答え:責任は痛感している。

質問:2機のままでも各省庁の要望を受けての運用は行うのか。
答え(國見):当面4機体制の確立は無理なので、2機による運用体制を確立する必要があるだろう。確立の時期は来年春と考えている。

質問:トラブルは初歩的なものか高度なものか。素人からみると初歩的のように思えるが。
答え(三戸):これまで5回成功したので分離システムは検証されたと思っていたが、まだまだH-IIAロケットは完成しきっていないと痛感している。

質問:残骸の落下場所は。
答え(三戸):太平洋と考えている。

質問:落下物は回収するのか。7号機の打ち上げはいつになるのか。
答え:検討する。ただしH-II8号機よりも遠くに飛んでいるので回収は容易ではないと考える。7号機の打ち上げは対策が確立し検証したあとになるのが常識的なところだろう。

質問:落下した衛星はどういう状態にあるのか。セキュリティが高いものなのでどう対処するのか。
答え(三戸):フェアリングともどもこなごなになっていると考えている。

質問:分離機構を作ったメーカーは、開発段階でなにか分離機構にトラブルはなかったか。
答え(同席した安全主任より):開発段階ではH-I時代の打ち上げ設備を使い分離試験を行った。分離ができなかったということはない。担当はIHIエアロスペースである。

以下東京から質問。

質問:分離機構を説明して欲しい。
答え(三戸):ブレスは6本、表に3本裏に3本、前部、後部、斜めの3本である。これがロケットの飛ぶ勢いで分離する仕組みである。

質問:今回の打ち上げ総額は。
答え(三戸):ロケットは98億円。ただし9月からの延期があったので追加費用がある。まだ合計していないので追加費用は現時点では不明。

質問:次期情報収集衛星は2005年だったと思うが前倒しを考えるか。
答え(國見):ロケット側によってどれだけ前倒しが可能なのかを検討したいと思う。現状平成17年と18年に1機ずつ上げることになっている。

質問:海外ロケットを使う可能性はあるか。
答え(國見):現時点では想定していない。

以下筑波から質問。
質問:今回保険はどうなっているのか。
答え(三戸):原因究明費のために保険をいくらかかけている。額はわずかである(松浦注:フルカバーではない)。

質問:IGSは2500億円がかかっているが。
答え(國見):衛星側は保険をかけていない。

再び種子島

質問:日本の宇宙開発の技術力は低いんじゃないかという意見も出るのではないか。
答え(山之内):今の自分はそれに答える立場にない。海外もこのようなことを乗り越えてきたのではないかと思う。徹底究明を行い技術力を高めていくつもりである。

質問:度重なる延期、雨が降っている、というようなことは分離ができなかったということと関係するか。
答え(三戸):今のところそうは考えていない。

質問:7号機を試験機として打ち上げるということはあるのか。
答え(三戸):原因究明の中で検討したい、

以上です。


No.807 : SRB−A分離失敗
投稿日 2003年11月29日(土)15時49分 投稿者 松浦晋也


 記者会見資料が配られました。固体ロケットブースターSRB-Aの1本が分離に失敗、そのままでは所定の高度がとれないため指令爆破したとのことです。

 この分離機構は、開発時に「本当にこれで分離できるのか」という声もあった部分です。

No.806 :記者会見は遅れます ●添付画像ファイル
投稿日 2003年11月29日(土)15時17分 投稿者 松浦晋也

 午後3時からということだった記者会見は遅れる模様です。記者会見室には以下のような名札が置いてありましたが、撤去されました。成功記者会見には以下のメンバーが出席する予定だったようです。

理事 三戸宰 打ち上げ実施責任者代理
山之内秀一郎 理事長 打ち上げ実施責任者
文部科学大臣
河村健夫
内閣府 國見 昌宏 内閣情報調査室 内閣衛星情報センター室長
宇宙開発委員会 井口雅一

 すでにネットでは陰謀説が流れているようですが、当面証拠がはっきりするまで陰謀はないものとして考えたいと思います。陰謀論に単純に飛びつく前にやるべきことはたくさんあります。

 指令破壊コマンドを送信したということは、1)コースを逸脱したか、2)爆発などの突発的事態が発生したか(このような場合も念を入れて指令破壊コマンドを送信します)のどちらかです。
 1)の場合は、、a)制御系の故障、b)エンジンの停止、推力方向を制御するエンジン・ジンバル機構の故障、が考えられます。2)の場合は、a)エンジンの突発的破壊、b)加速度によるタンクの座屈、高圧タンクなどの破壊、などが考えられます。

 こういう場合は、まず高エネルギー部位を疑いますからエンジンが第一原因として検討されることになるでしょう。ただし、今回慣性誘導ユニット(IMU)を9月の延期で交換していますから、そちらも再度検討の対象となると思います。

 詳細は記者会見を待たねば分かりません。以上はプレスセンターでSACメンバーの会話を再構成したあくまで現時点における憶測であり、事実に基づくものではありません。

 写真はJAXA職員に話を聞く報道関係者


No.805 :記者会見は午後3時から 遅れる可能性も
投稿日 2003年11月29日(土)14時44分 投稿者 松浦晋也

 今回打ち上げ中継の模様を録音していました。それによるとリフトオフ後11分45秒後にプレスセンターに指令破壊のアナウンスが流れています。

 記者会見は午後3時をめどに開かれるとのことです。ただし遅れる可能性もあります。 
 今アナウンスがありました。指令破壊は13時43分53秒です。打ち上げ10分53秒後ということになります。コマンド送信時刻か、指令破壊を確認した時刻かは不明です。

No.804 :現場は混乱しています。 ●添付画像ファイル
投稿日 2003年11月29日(土)14時06分 投稿者 松浦晋也

 プレスセンターに、「ロケットはミッション達成の見込みなしとして指令破壊コマンドを送信しました」というアナウンスが入り、周囲は騒然となりました。

 現時点では、まだなにがおきたかははっきりしていません。おそらくこのあとクイックルックデータによる記者会見が開かれるものと思います。現時点ではっきりしているのは第1段燃焼終了と、第2段燃焼開始までは正常、その後打ち上げ後約13分後になんらかのトラブルがロケットに発生して地上から指令破壊コマンドが送信されたということだけです。

 ロケットは予定されたコースを逸脱するおそれがあるときに地上からのコマンドで破壊する仕組みが装備されています。地上に被害を及ぼさないための装置です。この装置が動作するのは、1999年11月H-II8号機打ち上げの時以来です。

 写真はリフトオフの光景。


No.802 :指令破壊!宇yちあげは失敗しました。
投稿日 2003年11月29日(土)13時55分 投稿者 松浦晋也

 ロケットはミッションを達成する見込みなしということで地上から破壊コマンドを送信しました。

 繰り返します、二段燃焼途中でなんらかのトラブルが発生し、ロケットは地上からのコマンドで破壊されました。

 第二段燃焼まで確認したということです。指令破壊コマンド送信時刻も現時点では不明です。

 詳細はお待ちください。

No.801 :ロケット打ち上げ! ●添付画像ファイル
投稿日 2003年11月29日(土)13時43分 投稿者 松浦晋也


 情報収集衛星を搭載したH-IIAロケット6号機は、午後1時33分打ち上げられました。午後1時41分現在、第1段分離まで正常に行われ、ロケットは第2段エンジンの燃焼が続いています。

 ロケットはリフトオフすぐに雲の中に隠れました。雲が吸音材となったのか、音はさほど大きいとは感じませんでした。


No.800 :最終判断はGO、ターミナルカウントダウン開始
投稿日 2003年11月29日(土)13時21分 投稿者 松浦晋也

 打ち上げ15分前、最終GO/NO GO判断がGOと出ました。打ち上げ準備作業は順調、警戒水域の安全も確保されており、天候も問題ありません。打ち上げ時刻は午後1時33分です。

No.799 :打ち上げ準備は順調、コンディションは悪い ●添付画像ファイル
投稿日 2003年11月29日(土)13時11分 投稿者 松浦晋也

 打ち上げ30分前になりました。現地は小雨、かなりけむったようにロケットが見えます。久しぶりの悪コンディションの打ち上げになりそうです。私の記憶ではH-II5号機以来です。

 打ち上げ準備は順調に進行しています。


No.798 :打ち上げ準備作業は順調 ●添付画像ファイル
投稿日 2003年11月29日(土)11時02分 投稿者 松浦晋也

 ただいま午前11時前です。打ち上げ準備作業は順調に進んでいます。現地の天候は曇り、時々低層雲が通ります。高層雲はたまに切れて晴れ間がのぞきますが、打ち上げ時にロケットが飛んでいく方向の雲が切れるかどうかは運次第です。風はさほどありません。最新の予報では打ち上げ予定時刻の風は北北東、平均5.5m/sになっています。

 すでに推進剤充填も終わりました。

 気温は20℃近く、とても暖かいです。昨日、センターからの帰り道で打ち上げ前に成功祈願がある近所の宝満神社に寄りましたが、境内では蝉が鳴いていました。とても11月末とは思えません。

 島の北の西之表を午前9時に出ましたが、島の北側は雨でした。北から風が吹いているので雨は主に島の北側に降ります。センターのある島の南東に大雨が降ることはなさそうです。