宇宙作家クラブ
トップページ 活動報告ニュース掲示板 会員ニュース メンバーリスト 推薦図書

No.1400 :会見の様子 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月18日(火)10時39分 投稿者 柴田 孔明

延期の記者会見の様子
撮影 日高真紅


No.1399 :延期記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月18日(火)10時12分 投稿者 柴田 孔明

2010年5月18日 7時55分 延期記者会見

三菱重工業株式会社 MILSET長 並河 達夫
宇宙航空研究開発機構 射場技術開発室長 西田 隆

並河 氷結層を含み鉛直の厚さが1.8km以上の雲が観測され、延期となった。

質疑応答

種子島より

南日本新聞
・最終10分前判断を行った後に新たに判断したのか。
並河 機体系衛星系は10分前の判断で問題なくGOとなっていた。
平行して「氷結層を含む鉛直方向の雲」を判断していたが、飛行経路にそれが含まれる事が確認され中止に至った。

日本経済新聞
・再打ち上げ日の判断は天候条件だけか。現段階で目処はいつごろか。
並河 これから推進薬を排出しVABに戻して点検する。
最短で中二日であるが、今後の気象条件を確認して判断する。
本日中に何らかの結論をお知らせしたい。

朝日新聞
・延期決定の正確な時刻はいつか。また天候の確認はどういった方法か。
並河 延期の判断は6時38分である。
西田 バルーンを飛ばして確認している。また航空機で雲の厚さと高さを確認している。
飛行機で確認していたところ、条件に合致しない雲の層があった。

朝日新聞
・一日に一回しか打ち上げタイミングが無いが、毎日どの程度遅れていくか。
西田 一日あたり4〜5分程度遅れる。

毎日新聞
・この時期の氷結層はどういったものか。また直前まで見極めていたのは行けそうだと期待していたのか。
西田 もともと雨の予定があったが、高気圧が頑張っていたのでなんとかいけそうだと思われた。
   しかしちぎれた雨雲が種子島と屋久島に広がってきて、4.1キロの厚さの雲が観測された。

毎日新聞
・雲が冷たいということか
西田 上の方の雲がマイナス13度Cで、下が9度Cぐらい。

共同通信
・雷はどのような問題を起こすのか
並河 機体に雷が直撃した場合、ロケットの電子機器が異常を起こし正常な飛行が継続できない恐れがある。

共同通信
・推進薬を抜く場合の再打ち上げは最低でも中2日間だが、推進薬を入れっぱなしにできないのか。
並河 入れたままにしている実績は無いため、これまでに実績のある方法をとる。
   入れたままで問題が出るという訳ではない。
   また、液を保持しつづける場合は、蒸発分の充填を続けなければならない。

不明
・6月3日までに打ち上げが出来なかったら来年になるのか。
回答 来年の5月になる。

読売新聞
・ロケットの機体は正常であったか。
並河 Xマイナス10で機体系と衛星系共に正常であった。

読売新聞
・15号機の延期原因と同じであるか。
並河 同じである。今後もありえる。

読売新聞
・ロケットが雷を誘発するとはどういったことか。
西田 ※写真参照。

NHK
・氷結層はこの時期に発達しやすいのか。
西田 季節性については多少の差はある。梅雨に近いことで発生確率は高い。
   この時期であるのは金星に行くウインドウのため。

NHK
・金星の大気を調べる探査機が、地球の大気の影響で延期ということについて感想は。
西田 個人的な感想では大気とは難しいんだなと。そのためにあかつきが金星に行くのだなと実感している。

東京新聞
・風と雨はどの程度だったのか。
回答 風は射点で南寄り10メートル前後、雨は数ミリだった。条件以下で問題ない。

不明
・雲の通り過ぎるのを待てなかったことで、今までの打ち上げより難しいと言えるのか。
並河 今回はジャストオンタイムなので、氷結層があれば駄目という判断となった。

産経新聞
・今後のスケジュールの目処は。
並河 今後決めていくが、機体をVABに戻すのは本日中。

産経新聞
・中のあかつき、イカロスは氷結層の影響を受けるか。
回答 電子機器を搭載しているので同様に影響を受ける。

相模原へ

赤旗新聞
・今回の延期で探査機の運用について難しくなる点は発生するか。
中村プロマネ ありません。 

種子島へ

NHK
・天候による延期はこれまで何回あったか。
並河 過去9回ある。(※H-IIA 1/2/7/8/10/11/12/13/15)

NHK
・今回の延期による損失はどれくらいか。
並河 本件は守秘義務があり答えられない。

南日本新聞
・Xマイナス10で延期の実績は。
調べて回答します。
(※今回が初めて)

鹿児島テレビ
・少なくとも21日以降だが、21日だけ天気がいいが、
 帰るかどうかの判断がしたいのでなるべく早めに聞きたい。
 また、機体移動が24時間前のままか、あるいは元の12時間前に戻すのか。
並河 確認した上で決めたい。機体移動時間は調整する可能性はある。

相模原へ

テレビ東京
・延期の感想は。
並河 延期になって残念だが、ロケット・衛星は健全である。しっかり次回に臨んで行きたい。ここでくじけることは無い。
西田 延期は残念だが、我々のミッションなので平常心で次に向けがんばっていきたい。

以上です。


No.1398 :記者会見
投稿日 2010年5月18日(火)08時36分 投稿者 柴田 孔明

延期記者会見が終わりました。
現在判明しているのは、本日中に機体をVABに戻すことです。
延期の幅などは、これからの判断で決めるとのことでした。

尚、6月3日までに打ち上げられない場合は、来年5月になるそうです。

No.1397 :中止の原因
投稿日 2010年5月18日(火)07時11分 投稿者 柴田 孔明

射場付近に打ち上げ制約条件の規定以上の氷結層を含む雲が観測され、NOGOと判断したとのことです。
尚、7時45分頃から記者会見が行われます。

No.1396 :本日の打ち上げは中止
投稿日 2010年5月18日(火)06時45分 投稿者 松浦晋也

 現地より電話がありました。H-IIA17号機の打ち上げは、天候が基準を満たさないために中止となりました。

No.1395 :竹崎より ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月18日(火)05時26分 投稿者 柴田 孔明

射点付近の夜が明けた。雨が少し降っているが、この程度なら打ち上げに支障は無い。


No.1394 :打ち上げまで2時間 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月18日(火)04時48分 投稿者 柴田 孔明

竹崎のプレスセンターに入っています。現在、ロケット・衛星共に順調に準備が進んでいる模様です。
天候は曇りですが、雨粒が落ちるのを感じる時があります。

撮影:日高真紅


No.1393 :記念撮影 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月17日(月)08時11分 投稿者 柴田 孔明

初音ミク・はちゅねミクと一緒に記念撮影
撮影 森岡澄夫


No.1392 :射点移動 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月17日(月)07時51分 投稿者 柴田 孔明

射点に着いた17号機。
VAB前より撮影。


No.1391 :射点移動 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月17日(月)07時46分 投稿者 柴田 孔明

5月17日6時よりH2Aロケット17号機の射点移動が行われました。
射点移動時の天候は曇りでしたが、南種子に来る途中では道路が濡れていたことから、夜中には雨も降ったようです。


No.1390 :Y−1ブリーフィング ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月16日(日)17時49分 投稿者 柴田 孔明

2010年5月16日15時 H2Aロケット17号機 Y−1ブリーフィング
写真 日高真紅

三菱重工業株式会社 MILSET副長 森 和久
三菱重工業株式会社 MILSET長 並河 達夫
宇宙航空研究開発機構 PLANET-Cプロジェクトマネージャ 中村 正人
宇宙航空研究開発機構 IKAROSデモンストレーションチーム長 森 治
宇宙航空研究開発機構 産業連携センター特任担当役 江藤 隆夫
宇宙航空研究開発機構 射場技術開発室長 西田 隆

質疑応答
・種子島より

鹿児島テレビ
・心境と意気込みをお聞きしたい
並河 順調に来ている。天候は若干推移を見る必要があるが、いい天気の中で衛星を所定のところにあげたい。
中村 2001年に計画を立ち上げたが、やるべき事はやった。穏やかな心で打ち上げを待っている。宇宙に出ると大変なことが待ち受けているが、それに負けないように心を一つにしてがんばりたい。

読売新聞
・のぞみはスゥイングバイ時にトラブルが出たが、今回の改良点は?
中村 のぞみはパーキング軌道を使ったが、今回はダイレクトに投入する。H2Aは余裕があるので心配はない。H2Aは2段目も金星に行く。道連れが多いのは良い。
・連続打ち上げ成功について
並河 7号機以降は必ず成功させる意気込みで来ている。問題があれば次号に反映している。
・連続成功で何を大事にしたか?
並河 それぞれ一人一人が役目をしっかり持つ、複数の人間がチェックすることで信頼性を高めている。

朝日新聞
・ロケットから衛星が正しく軌道に乗ったと判断できるタイミングは?
中村 あかつきはロケットから情報を得る。カメラも搭載されている。DSNでも追尾する。半日後には日本で追尾出来る。
森 イカロスはロケットから軌道情報を得る。DSNは使わない。
江藤 小型衛星は分離信号のみで、あとは各機関が確認するのが原則。
・衛星が正常であるかの確認はいつ行うか?
中村 12時間後に日本で確認。DSNの情報も入るので重大情報があればそちらから送る場合もある。
森 イカロスはDSNを使わないので、日本で12時間後に確認する。
中村 内之浦はあかつき、臼田はイカロスが担当する。
・延期の場合は?
並河 理由によるが推進薬が入った場合は中二日と、従来と同じである。

NHK鹿児島
・日本が金星探査をすることの意義と期待することは?
中村 惑星探査はいくつかの段階があり、側を通り抜けて惑星の周りを取り巻くプラズマの様子を観測するのが1段階目、近くを通って写真を撮るのが2段階目である。透明な惑星大気を撮影するのは3段階目である。あかつきは惑星大気の探査に特化した探査機で、3段階目にあたる。日本は独自のやり方で金星を捉える。米ソがやった同じ事を繰り返すよりもプラスアルファを目指す。

南日本新聞
・今回の打ち上げ費用は?
並河 金額は守秘義務があり答えられない。

産経新聞 小野
・遠くに行くが、それについてどう思われるか。
並河 H2Aでは今までに無い遠距離だが、静止軌道ミッションと似ている。

相模原より

マイコミジャーナル
・あかつきに26万人のメッセージ応募があったが、それらの方々にメッセージを。
中村 『あかつき君を愛してくださってありがとうございます。これからあさって旅立ちます。地球に戻ってくることは無いですが、金星へメッセージを持って行き、金星からずっとデータを送ってきたいと思います。ありがとうございました。』

種子島
不明
・イカロスの姿をあかつきで撮れないか または他の衛星ではどうか。
森 イカロスの展開は数週間後なので相対速度があり、距離があってあかつきでは撮影できない。ただイカロスにはカメラが搭載されており、本体と分離カメラがあるのでそれで撮れる。他の衛星は離れていて難しい。

・金星軌道への投入について難しい点はあるか。
中村 重力の強さに関係なく投入位置によるもので他の衛星と比較しても難しい訳ではない。

鹿児島テレビ
・前回(注:15号機)6基の副衛星のその後はどうなったか。
江藤 前回は1つだけ電波が確認でききなかったが、他は確認できた。今も5つの衛星と通信できている。

以上です。


No.1389 :Y−1ブリーフイング ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月16日(日)16時31分 投稿者 柴田 孔明

5月16日15時からY−1ブリーフイングが行われました。
それによると射点移動が5月17日午前6時から行われ、推進薬充填が同日21時頃から始まります。
機体移動がいつもより早いのは、『機体移動作業、ホールド時間、およびホールド以降の作業が連続した場合、長時間勤務となるため、機体移動作業を前倒しで実施するスケジュールとした』とのことです。
打ち上げは平成22年5月18日6時44分14秒で、延期になった場合、1日あたり4〜5分ずつ延びるとのこと。


No.1388 :竹崎のランチャ ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月16日(日)13時26分 投稿者 柴田 孔明

竹崎の射点にあるランチャ。TR−IA−7のロゴが見える。旧NASDAの個体ロケットで、現在は運用を終えている。このランチャは今後は展示用となる様子。


No.1387 :H2Aロケット17号機 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年5月16日(日)08時07分 投稿者 柴田 孔明

柴田孔明です。H2Aロケット17号機取材のため種子島に入りました。
現在までに判っている注意点として、射点移動の時間帯が5月17日午前6時頃という事です。事情はまだ判りませんが、いつもの12時間前ではなく24時間前ということですね。ただ天候判断によってはまた変わると思いますので、その場合はあらためてお知らせします。


No.1386 :手乗りあかつき ●添付画像ファイル
投稿日 2010年3月12日(金)23時43分 投稿者 柴田孔明

写真が差し替わったので再投稿します。
今村剛准教授の肩には、手乗り(?)あかつきが。