宇宙作家クラブ
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No.1480 :追跡管制運用室 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月11日(土)23時27分 投稿者 柴田孔明

打ち上げ時の「みちびき」追跡管制運用室(筑波)
(C)JAXA


No.1479 :公式打ち上げ画像 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月11日(土)23時25分 投稿者 柴田孔明

JAXA/MHI撮影の打ち上げ写真です。
(C)JAXA/MHI


No.1478 :打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月11日(土)20時55分 投稿者 柴田孔明

H2AF18打ち上げが行われ、衛星の分離まで確認されています。


No.1477 :17時頃の射点 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月11日(土)17時03分 投稿者 柴田孔明

現在の射点です。特に問題は報告されていません。
昨日の予報では雨の可能性があったのですが、実際には良好なまま経過しており、このまま打ち上げ時も晴れであってほしいです。


No.1476 :射点移動 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月11日(土)08時08分 投稿者 柴田孔明

本日9月11日午前7時1分より、H-IIAロケット18号機の射点移動が行われました。
移動の終了時刻は7時25分です。


No.1475 :補足(訂正版)
投稿日 2010年9月10日(金)18時02分 投稿者 柴田孔明

補足です。(訂正版)
今回のH-IIAロケット18号機は、4S型フェアリングを使用した202型です。
1段目のメインエンジンはLE−7A、同二段目はLE−5B−2となります。

明日の状況ですが、午前4時から射点400m規制が始まり、7時頃に射点移動を開始予定です。
11時頃から推進剤充填作業を開始するため、10時47分より半径3km内の一般立ち入り禁止が始まります。
見学の方は同時刻までに3キロ圏外に待避願います。また3キロ圏外でも一部立ち入りが規制される場所があるのでご注意下さい。
(※宇宙センター内など)

打ち上げ時刻は20時17分ですが、21時16分まで打ち上げ可能時間帯となっています。
尚、打ち上げ予備期間は9月12日〜9月30日となっています。

現在の予報では11日の打ち上げ時間帯に雨が予想されています。
晴れと雨が短時間のうちに交互に来るので、にわか雨的なものではないかと思います。
降らない方がいいのですが、雨具を用意したり、機材の防水に気をつけたりしてください。

No.1472 :Y−0ブリーフィング ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月10日(金)15時41分 投稿者 柴田孔明

2010年09月10日 13時30分 Y−0ブリーフィング

 H−IIAロケット18号機打ち上げ前ブリーフィング(Y−0)が種子島宇宙センター竹崎観望台 記者会見室で行われた。
(※一部省略しています)

右から
川上 道生 宇宙航空研究開発機構 射場技術開発室長
寺田 弘慈 宇宙航空研究開発機構 準天頂衛星システムプロジェクトマネージャー
並河 達夫 三菱重工業株式会社 MILSETグループ長
森 和久  三菱重工業株式会社 MILSETグループ主席チーム総括

三菱 並河
配付資料読み上げ

今年7月25日より準備開始。
8月5日と9月1日に打ち上げ作業のリハーサルを行った。
8月31日に衛星とロケットの機体結合を実施し、良好に完了。
ロケット機体の最終的な機能点検を9月4日に良好に完了。
9月7日より発射整備作業を開始。

気象状況
現在は良い天気であるが、本日夕方に降雨があるかもしれない。
明日、打ち上げ時に降雨の予想があるが、打ち上げ条件以下であると予想される。
(※降雨と晴れが交互に来る予報)

衛星の準備
先ほど、フェアリングのマンドアを閉じる前に最後に姿を確認した。
X−12h 機体移動後に射場電源確認
X−7h  衛星立ち上げ
X−15m 射場電源切り離し、バッテリモード移行

質疑応答
種子島から

・朝日新聞:AEF(アポジエンジン噴射)について、時間を詳しく。

寺田
12日12時頃(軌道傾斜角約40度の円軌道への投入)
13日13時半頃(同上)
14日12時半頃(同上)
16日6時半頃(遠日点高度上げ)
17日20時半頃(近日点高度下げ)ドリフト軌道投入
(※このあと一週間、1日1回噴射し、準天頂軌道に投入)

・朝日新聞:サンチアゴ局が衛星を確認する時間はいつか。
寺田 打ち上げ後約40分後です。

・鹿児島テレビ:今の心境をお聞きしたい。
並河 機体の方も順調に進めて天命を待つ心境。
   天気予報がいいので星空に上がるロケットを成功させたい。
   (※雨の可能性もある)
寺田 予備期間が無くなったので20日、天気のいいうちに上げたい。
   晴れてれば満天の星空に打ち上がるので、わくわくしている。
   緊張感を持って行いたい。
   (※リアクションホイールの件で打ち上げが延び、予備期間が短くなっている)

・不明:燃焼特性がゆるやかになったのは設計の変更か。
並河 以前の不具合(6号機)から改良を加えている。今回は燃焼圧を高めた高燃焼型である。
   ただし今号機からの初適用ではない。

・鹿児島テレビ:リアクションホイールの不純物は確認したのか
寺田 確認はしていない。他のプロジェクトで不具合が見つかり、同一ロットだったため万全を期するため交換した。

・南日本放送:今日の作業は何を行ったか。
並河 ロケットはフェアリングのマンドアのクローズ。機体の点検、定期的に圧力の確認等を行っている。
寺田 衛星の外観をマンドアから確認した。

・NVS:軌道傾斜角について、ロケットで40度にしないのは何故か。
並河 H2Aロケットは31.9度までの能力。
寺田 静止衛星より少し上げて、アポジエンジン噴射で対応する。

・共同通信:天候判断について、どのようにしているか。
並河 本日は明日の作業について問題ないと判断している。
   機体移動前などについては、進捗と気象条件で次の判断をしていく。

・産経新聞:明日の予報に雨がある。
並河 予報では規定以下の1ミリ程度のにわか雨であると予想されている。
   氷結層も問題ないと思われる。

・鹿児島放送:来年から通年打ち上げだがそれに対する期待は。
並河 制限が無くなったのは喜ばしいこと。
   衛星打ち上げ受注については成功させていくことでつながっていく。
 
・鹿児島放送:準天頂衛星を24時間稼働させるための今後の打ち上げは?
寺田 今後、宇宙戦略本部のプロジェクトチームが、どのように計画していくか決めていく。

・毎日新聞:今回の打ち上げで変更点はあるか。また、気になる点はあるか。これまでとの比較など。
並河 今号機について特に注意点は無い。従来と同じ、想定内。作業も従来のものを踏襲。

東京会場から

・時事通信:打ち上げから軌道投入まで二週間なのか。
寺田 ドリフト軌道投入に一週間、準天頂軌道投入一週間である。
   軌道投入の精度によって多少変わる。

・フリー大塚:17号機からの変更点はあるか。コストダウン、部品等は。
並河 基本的に変更は無いが、部品枯渇のため電子機器類を変更した。これらは確認済み。

筑波会場から

・なし

種子島会場から

・読売:高燃焼型は過去に例があるというが、それは具体的に何号機か。
    また二段目の再点火の理由は何か。
並河 二段目の再点火は、ロケットの性能上の理由。慣性飛行後に赤道上で軌道を変えて衛星を投入する。
   高燃焼型SRB−AはH2Aロケット14号機のものと同じ。

・共同通信:機体移動の手順はどういったものか。
並河 概略だが機体の外観確認後、VABは床の跳ね上げ、解放等。
   機体は移動時への切り替え、たとえばガスでパージする部分の切り替え等を行う。

以上です。


No.1471 :H2A-F18 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年9月10日(金)10時48分 投稿者 柴田孔明

H-IIAロケット18号機打ち上げ取材のため、種子島宇宙センターに入りました。
13時30分からY−0ブリーフィング(打ち上げ前の記者会見)の予定です。


No.1470 :打ち上げ後記者会見 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年8月31日(火)13時28分 投稿者 柴田孔明

2010年8月31日8時53分より S−520−25号機実験結果報告 

※一部抜粋しています。

右から
石井 信明 宇宙科学研究所 宇宙航空システム研究系教授 観測ロケット実験室長
田中 孝治 宇宙科学研究所 宇宙情報・エネルギー工学研究系 准教授 実験主任
吉田 裕二 宇宙科学研究所 観測ロケット実験室 副室長 保安主任

・何度も延期し、当初25日の予定から一週間もかかり、ご迷惑をおかけしました。またおつきあいいただき本当にありがとうございます。
今回も台風が近づいていてベストコンディションでは無かったのですが、前回延期した8月28日よりも、雨と風と雷が打ち上げを許容できるとのことで、なんとか打ち上げることが出来ました。

※発表文読み上げ(以下はJAXA発表のコピー)

S-520-25号機 打上げ結果について

平成22年8月31日

宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、最大高度300km程度に到達する約10分間に渡るロケットの弾道飛行を利用して、電離層中におけるエレクトロダイナミックテザー(EDT)の基礎実験と微小重力環境下におけるテザーを用いたロボットの姿勢制御を目的とした観測ロケットS-520-25号機を平成22年8月31日05時00分(日本標準時間)に、内之浦宇宙空間観測所から上下角82.5度で打ち上げました。
 ロケットは正常に飛翔し、発射後55秒に開頭し、58秒にプラズマ計測プローブ(FLP、SPP)を展開して観測を開始しました。導電テザーは予定通り 120秒に伸展を開始し、この様子はKuテレメータを介して地上に伝送されました。テザーロボット(TSR)は297秒に子機(DAU)から分離し、 310秒までTSRのアーム操作による姿勢制御を実施しました。プラズマ収集実験に関しては、高電圧制御が正常に行われなかったものの、導電テザーおよび導電ブームが正常に伸展した事、ホローカソード(HC)の高速点火機能が実証できたことにより、より効率的なプラズマ収集装置が開発できる見通しを得る事ができました。
 ロケットは発射後283秒で最高高度309kmに達し、全ての観測を終え、内之浦南東海上に落下しました。
 今回取得されたデータを用いて、詳細な解析が今後実施されます。

 光学班は発射後5秒までロケットを追跡しました。
 本日の天候は曇り、地上風は南東の風4m/秒、気温26℃でした。

 これをもちまして、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所の平成22年度第1次観測ロケット実験は終了しました。関係各方面のご協力に感謝いたします。

※JAXA発表文読み上げはここまで。

・観測ロケット実験は終了だが、JAXAの夏期の打ち上げは種子島で行われるため継続する。
・データの中から画像を見える形にしたため、会見が遅れました。

※ロケット搭載カメラで撮った写真の説明を行った。追い追いと結果を発表していきたいとのこと。

質疑応答

・西日本新聞 事前の説明では5種類の実験があったが成功と失敗は何か。
5つの実験のうち、4番目の「HC及びブームとベアーテープテザーを用いた大電流プラズマ収集実験」について、高電圧制御が正常ではなく、データ解析はまだだが、期待した実験には至らなかったのではないかと思われる。他は予定通り実施できている。

※実験の概要は以下である。(23日の会見より)
(1)導電性ベアーテープテザーの高速伸展。
(2)ホローカソード(HC)の高速点火実験。
(3)導電性ブームの伸展実験。
(4)HC及びブームとベアーテープテザーを用いた大電流プラズマ収集実験。
(5)テザーロボットによる姿勢制御実験。

・300メートルのテザーの伸展はどうなったか。
テザーの伸展は90秒の計画値だったが、120秒から伸展し200秒でブレーキがかかったので、恐らく80秒だった。

・ロケットの着水はどこか。
約530キロ先の海上である。南東の風(ロケットに飛行方向対して向かい風)のため、安定させるため姿勢を寝かせて飛ぶため、計画値より高度は低めに飛行し、距離は遠くに飛んだ。

・テザーの伸展300mというのは最長の新記録なのか。
実験が数分間しかない小型ロケットでの伸展実験としては初めて。ベアテープテザーの伸展ではロケット衛星の両方でも初めての試み。
テザーだけなら過去に約400mの記録がある。導電性のベアテープテザーでは初めてという意味。

・ベアテープテザーのベアとは何か。また、どんなものか。
ベアとは導電性の部分が剥き出しのもの。絶縁被覆したものではなく、裸の意味。
テープ全体でプラズマを収集できる。従来の紐ではなく、テープ状のものを用いている点がポイント。デブリの衝突に強くするため。

・発射棟(KSドーム)から外に出した理由は何か。
今回はテザーの電流と、地球の磁場が直角で交わるように設定した。南に打ち上げると磁力線と平行になってしまう。
発射棟内の設定可能範囲では対応できない。方位角で120度から145度(?)+くらい。そのため外に出したが、準備中に雨が降ったら中止になる。28日がまさにそれ。

・今日の実験の結果で、プラズマ収集装置はどんな役に立つのか。
将来の推進装置に利用できる。フレミングの左手の法則で力が発生する。推進装置、姿勢制御やデブリの除去など。そのための基礎実験。

・正常でなかった点について、テザーは切れていないのか。
テザーに電流に流れたか確認できないが、展開は写真は撮れているので切れてはいないと思われる。

・高電圧制御でテザーに電荷がかけられなかったということか。
テレメータでは確認できていない。プラズマは収集できていないと思われる。
原因についてはこれから調査します。

・今回の実験についてコメントをいただきたい。
石井 今回、色々天候等で延びたが本日無事に打ち上げ、実験を終了することが出来ました。
去年、いろいろ計画したが落雷などで1年延びた。今回もすんなり上がらなかった。
猛暑が続いて発生していなかった台風が湧いて実験が遮られそうになったが、今回天候に恵まれて嬉しかった。
今後もこういった実験をたくさんやりたい。

・今回は成功か失敗か?
成功です。高電圧に不具合があったが、今回はテザーの展開がメインである。展開していなかったらここに来られなかった。
高電圧に関してはもう一度確認したい。何十ボルトという低電圧が多いロケットにおいて、500Vを加えるのは難しい技術である。

・テザーをリールではなく、折りたたんだ事が今回スムーズに展開できた理由か。
高速で引っかからずに、かつ切れずに展開でき、期待通りである。間違ってはいなかった。

・今回電圧がかからなかったが、それでも導電性テープテザーでいいのか
電流が流れていなくても金属製のものは導電性である。

・ロケットの落下は何秒後か。
打ち上げ後550秒です。

・テープテザーに電流が流れたか不明となっているが、プラズマ計測はできたのか。
プラズマ計測プローブが別途設置されている。そちらは正常であった。

・高電圧が正常ならどんなデータがとれていたか
2〜3アンペアのプラズマを集めてベアテープテザーに流すことが計画されていた。
形状がはっきり決まっているもので、電離層中で大電流のプラズマ収集ができることを目指している。

・ブームはどんなものか
長さ4mで先端3mが導体になっています。

以下はぶらさがりにて

・25日の延期はどういったものだったのか。
リレーのコイルに流す回路が適切でなく電流が流れ続けてしまい、電池が放電してしまった。
回路を変更し、電池を交換して対応した。
今回、打ち上げ後に不具合が出た場所は、同じ装置内だが原因は異なるだろうと思われる。

・参加している学生や教員の方が次の行事(試験等)のため、これ以上の延期があれば影響が出た可能性がある。


No.1469 :ロケット搭載カメラ画像 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年8月31日(火)09時45分 投稿者 柴田孔明

ロケット搭載カメラから。
子機側からテザーが延びた先にロケットが見えている。(真ん中の写真の星形のもの)
下の写真のスプリングは分離用のもので、透明なアクリルケースに入っているが右のものだけ反射せず見えている。紐のようなものはテザー。ロケット側からの撮影。
(C)JAXA

今回の実験はテザーの展開がメインであり、これは成功とのこと。


No.1468 :打ち上げ動画
投稿日 2010年8月31日(火)07時25分 投稿者 柴田孔明

処理の関係で画質が荒いのですが、打ち上げ時の動画を投稿しました。
http://www.youtube.com/watch?v=HrpNnWMe_8s

No.1467 :JAXA打ち上げ画像2 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年8月31日(火)06時23分 投稿者 柴田孔明

もうひとつ、JAXA撮影のもの。
(C)JAXA


No.1466 :打ち上げ画像2 ●添付画像ファイル
投稿日 2010年8月31日(火)06時10分 投稿者 柴田孔明

JAXAの撮影した打ち上げ画像です。
(C)JAXA


No.1465 :S-520-25打ち上げ ●添付画像ファイル
投稿日 2010年8月31日(火)05時52分 投稿者 柴田孔明

S-520-25は8月31日午前5時ちょうど、まだ暗い中打ち上げられました。露出に失敗したため真っ白です。


No.1464 :再延期と次の打ち上げ日
投稿日 2010年8月28日(土)03時15分 投稿者 柴田孔明

S-520-25打ち上げは天候が打ち上げ条件を満たさないとの理由で再延期されました。
新たな打ち上げ日は8月31日午前5時です。