投稿日 2011年12月9日(金)14時13分 投稿者 柴田孔明
2011年12月9日 14時〜 打ち上げ延期に係るブリーフィング
14時から打ち上げ延期のブリーフィングが行われました。
(※敬称を略させていただきます)
登壇者 左から
三菱重工業株式会社 MILSETグループ長 並河 達夫
宇宙航空研究開発機構 射場技術開発室長 川上 道生
配付資料より 並河
三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、種子島宇宙センターからの情報収集衛星レーダ3号機/H−IIAロケット20号機(H−IIA・F20)の打上げを平成23年12月11日(日)に予定しておりましたが、打上げ時間帯にかけて射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)の発生が予想されることから、打上げを12月12日(月)以降に延期いたします。
http://www.jaxa.jp/press/2011/12/20111209_h2af20_j.html
質疑応答
読売新聞・今回、打ち上げ天候制約(氷結層を含む雲)のどれに該当したか。それはどの程度の雲が予想されているのか。
並河・今回は(4)「ノミナル飛行経路が以下を通過する場合には発射を行わないこと」の項目(b)「氷結層を含み、鉛直の厚さが1.8km以上の雲」に抵触しそうだとの判断をした。
現在の予報では厚さ約2キロの雲が予想されている。
鹿児島テレビ・週間天気予報では12日以降の打ち上げは難しいようだが、12日となるのか。
並河・12日以降という中で最速の日程にしたいが、明日の天候判断次第である。
毎日新聞・明日の午前中が判断のタイミングになるのか、それとも今夜にも判断はあるのか。
並河・明日の午前中に、あらためて判断することになる。
読売新聞・氷結層は雷が落ちやすいという事か。
並河・もともと電荷が分離しているところをロケットが飛翔することで雷が誘導される。
NHK・明日の判断によるが12日打ち上げの場合、次のプレスブリーフィングはいつになるか。
並河・今日の予定(Y−1)が明日繰り返される事になる予定。ただし打ち上げの判断によって変更はある。
読売新聞・明日のいつ頃に発表されるか。
並河・はっきりは言えないが、なるべく早く伝えたい。
(※注:本日の延期発表は13時頃だが、打ち上げ可否の判断は午前中だった様子)
産経新聞・これまでに20号機に不具合などはあったか。前号機を受けて省略したことなどはあるか。
並河・前回19号機の問題に係る水平展開によりCDR機器(指令破壊受信機)の点検作業があった。また工場内で発見されたワイヤーハーネスに関する点検が行われ、健全であることを確認した。(※コネクタ内に切れ端が紛れ込んだ問題)
前号機と同様に機能を点検している。
以上です。
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